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記事全文を読む→【訃報】巨匠・鳥山明の命を奪ったのは「漫画家の哀しい職業病」だった
フェイクニュースじゃないのか。あるいはドラゴンゴールを集めて神龍が生き返らせてくれるんじゃないのか…。3月8日の朝「鳥山明死亡」の悲報が全国を駆け巡った。
同日、「ドラゴンボール オフィシャル」のX公式アカウントには〈ファン、関係者の皆さまへ〉と題する訃報が投稿された。
〈突然のご報告になりますが、 漫画家・鳥山明は2024年3月1日、急性硬膜下血腫により永眠しました。68歳でした。熱心に取り掛かっていた仕事もたくさんあり、まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でなりません〉
思い出されるのは鬼才・赤塚不二夫の命を奪ったのも、鳥山さんと同じ急性硬膜下血腫だった。赤塚さんは食道ガン手術後の2000年、自宅で転倒して急性硬膜下血腫を起こし、入退院を繰り返していた。
鳥山さんの病状詳細は不明だが、スポーツ中に頭を強く打つ、凍結した道での転倒、階段や脚立から落ちるなど、不慮の事故が原因であることが多い。何かしらの衝撃で、脳を覆っている硬膜(頭蓋骨の骨側の膜)と脳を覆うくも膜との間が出血して、頭蓋内を圧迫していく。出血の原因となった衝撃で、脳そのものが損傷(脳挫傷)を受けていることもある。
脳は水を張ったボール(頭蓋骨)の中にある豆腐と同じ状態で守られている。ボールに衝撃が加わると、水に浮いてる豆腐は衝撃とは反対側のボールの内壁にぶつかって崩れてしまうのと同じだ。
赤塚さんや鳥山さんというアニメ界、コミック界の巨匠に脳血管系の病気が多いのは、漫画家の宿命、職業病ともいえるだろう。毎週発売される少年誌への連載に穴を開けないよう睡眠時間を削り、映像でいう「コンテ作成」のネーム切りから原稿を書き上げるまで長時間、座りっぱなしになる。
長時間の座位は心臓や脳血管への負担が大きく、オーストラリア政府が行った国民健康調査では「1時間、同じ姿勢で座ったままだと、寿命が22分縮む」という調査結果が出た。
同じように、ずっと長時間同じ姿勢をとる運転手やエンジニアも高血圧や心臓病、脳血管疾患の発症リスクが健常者の1.2倍以上と言われており、足腰の筋力が低下してつまずいたり、転倒しやすくなったりする。
そこでスキマ時間に運動すればいいのだが、ずっと神経が張り詰めて仕事をしていたら、飲みに行って発散したくもなるし、睡眠不足も解消したい。常に作品のネタを集めている漫画家ならなおさらだろう。
「ドラゴンボール」を連載している頃から「週刊少年ジャンプ」の作者たちは自らの命を削って登場人物に命を吹き込んでいると思いながら、有り難く読んできた。
3月8日朝の降雪に加え、週末も降雪の予報が出ている。どうか凍結した路面にはくれぐれも注意してほしい
(那須優子/医療ジャーナリスト)
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