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記事全文を読む→年末年始に読んでみたい…コタツでぬくぬくとしながら読む「極寒本」厳選7冊(3)
マーセル・セローの「極北」(2052円 中央公論新社)は真っ白な雪原の向こうに山が見えている絵の装丁で、もう、読む前から寒さが伝わってくる。マーセルの父・ポールは「鉄道大バザール」や「ワールズ・エンド」「モスキート・コースト」などのフィクションとノンフィクションで知られる作家。この「極北」はフィクション、それもファンタジー的要素が多い。翻訳は村上春樹。
暴力と血が充満していて読む者の心を凍らせる。
これだけたくさん寒い本を読むと、寒いところに行ってみたいと思う酔狂な人もあらわれるかもしれない。石塚元太良と井出幸亮の「アラスカへ行きたい」(2484円 新潮社)は、もちろんレストランのアラスカではなくて、米アラスカ州のガイドブック。北極圏に入ると寒いけれども、太平洋側は年中雪に覆われているわけでもないし、半袖Tシャツ1枚でランニングしている写真もあったりする。寒そうだけど、肉も魚もおいしそうだし、少しぐらいなら住んでもいいかなと思わせる。少しぐらいなら、だけど。
◆プロフィール 永江朗(ながえ・あきら) 書評家・コラムニスト 58年北海道生まれ。洋書輸入販売会社に勤務したのち、「宝島」などの編集者・ライターを経て93年よりライターに専念。「週刊朝日」「ダ・ヴィンチ」をはじめ、多くのメディアで連載中。
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