事件

怒髪天ワイド 東京電力 史上最低の独占企業をシバく!(4) 「本当は25%値上げ」と「子会社切り」でぬくぬく生き残り!

 放射能をまき散らした被災地への賠償金捻出のため、リストラや資産売却を厳命されている東電が、あろうことか、電気料金の値上げをもくろんでいる。その算定根拠やリストラ策の中身を探ると、国民を愚弄した身勝手甚だしい事実が隠蔽されていたのである。

各マスコミで報道されている「東電の電気料金15%値上げ」。来年度から3年間にわたって実施するとのもくろみだが、要するに、消費者に賠償金負担を強いる、とんでもない言い分である。しかも、その算定方法を巡っては、国民がアキレ返る論理が展開されていた。
 8月に成立した、原子力損害賠償法。これは国が東電が支払うべき損害金をカバーする、東電を潰さないための救済法と言っていい。この法案成立に先駆けて、財務省および経産省官僚を含む政府は、東電幹部を呼んでヒアリングを行っていた。そこでの東電の説明は次のようだった。
「ウチの年間売り上げは5兆円。火力、原子力発電所を含め、事故前の燃料費は2兆円でした。今、使っていなかった火力発電所を稼働させつつありますが、そのための燃料費が7000億.8000億円かさみます。仮に7500億円とすると、ちょうど5兆円の15%になる。最低でも15%は電気料金を上げてもらわないと、経営が維持できない」
 大事故を起こした責任を棚に上げ、自分たちの生き残りを前提にする│。この発言に、政府は驚いた。
「15%も上げたらえらいことになる。少なくとも大口(法人)は上げられないよなぁ‥‥」
 法人の電気料金は諸外国に比べ、法外に高いと言われる。安さを求めて企業が海外に脱出されるとまずい、との考えがあったのだ。さる財務省幹部が明かす。 「実はこの15%という数字にはカラクリがある。法人と個人向けの値上げ率をならしたもので、一律15%ではない。法人はせいぜい5%程度にとどめ、その分、個人を20 .25%上げる。最低でも20%はカタイ。さすがの財務官僚もアキレ返っていますよ」
 国民が知ったら激怒しそうな数値である。
 かねてから原発ビジネスを批判してきたジャーナリストの広瀬隆氏は、著書「原発の闇を暴く」で、こう憤激を表している。
〈政府は復興税だ、消費税だと言って増税をたくらみ、東電は電気料金値上げで福島事故の補償金や賠償金を国民に払わせようとしている。(中略)それは言語道断で、許されることではない。被害者である国民が、加害者である東電が払うべきカネを支払う道理など、金輪際あってはならない〉
 さらに、同書の共著者で、ルポライターの明石昇二郎氏は、
「電気料金を上げられるものなら上げてみろ、と思いますね。逆にそうすることによって、この事故の責任の所在がハッキリするので、個人的には賛成です」
 と、皮肉タップリに東電を批判するのだ。
「東電はさんざん、原発は安全だ、と吹聴していたのに、『事故の穴埋めのために、なぜ電気料金が上がるんだ!』と、国民全てが認識できるでしょう。そして、みんなもっと腹を立てればいい。腹を立てるべきなんです。責任がウヤムヤになりそうな税金で賄うのではなく、値上げしてみろ、ですよ」
 東電が7月から実施している一般社員の給与カットはわずか5%。驚くべきことに、ボーナスも半額が支給されている。そしてこのカットは、電気料金値上げが終了する3年後には元に戻すつもりだという。

カテゴリー: 事件   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
水原一平が訴追されて大谷翔平の「次なる問題」は真美子夫人の「語学力アップ」
3
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
4
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
5
「失策王&打率2割以下」阪神・佐藤輝明に持ち上がる「外野へ再コンバート」の劇薬