社会
Posted on 2024年04月18日 09:59

交通事故保険付き「ピカチュウワッペン」悪質転売に法的手段も!「子供の命を売る」バカ親への「制裁」

2024年04月18日 09:59

 世も末だ。フリマアプリでわずか数千円を得るために「子供の安全」「子供の命」を売るバカ親が現れた。

 問題になっているのは、全国の新小学1年生に毎年配布される、交通事故傷害保険付きの「黄色いワッペン」。2024年度は同事業60周年を記念して、ポケットモンスターの人気キャラクター「ピカチュウ」が横断歩道を渡る特別デザインのものが配布された。

 これを「限定デザイン 傷害保険付き 今しか手に入らない入手困難の品です」などという謳い文句で、小学1年生の保護者と思しき人物が3000円から7000円ほどの値段をつけて、フリマアプリで転売しているのだ。あるフリマアプリではすでに15点以上が出品され、売却済みになっている。

 販売履歴を見ると数分で入札が完了している。子供の保険を売る方も売る方だが、買う方も買う方である。出品者は大阪府や兵庫県の関西地方と、茨城県や栃木県の北関東に集中。問題のワッペンのほかに子供服や幼稚園保育園の制服も出品していることから、ガチで小学生の保護者や親族が、小学1年生に配布されたものを売りさばいていると思われる。中には黄色いワッペンが入っていた封筒だけを数百円で売る、商魂たくましい者までいた。

 黄色いワッペン配布事業を行っている損保ジャパンの公式サイトによれば、このワッペンは交通戦争と言われた1960年代の悲劇と、子供を失った親の悲嘆をきっかけに始まった。

〈株式会社みずほフィナンシャルグループ、明治安田生命保険相互会社、第一生命保険株式会社とともに行っているこの事業は、子どもを交通事故で失った母親の訴えが紹介された新聞記事がきっかけとなり、1965年にスタートしました。2023年で59回目を迎え、これまでの累計贈呈枚数は約7082万枚になりました〉

 今回の60回目の記念ワッペン転売について、共同事業者のみずほフィナンシャルグループは、法的手段も辞さないと表明している。

 というのも、このワッペンには登校に不慣れな小学1年生が登下校の途中に事故に遭った場合の傷害保険が付与されており、転売は違法行為にあたる。わが子のワッペンを「傷害保険付き」と謳って出品したバカ親の子供がもし登下校中に交通事故に巻き込まれた場合、保険金請求はできない。

 さらに今回の悪質な転売について、金融業界はフリマアプリ運営会社に転売ヤーの身元照会をするとみられるため、転売ヤーやバカ親は金融業界のブラックリスト入りする。つまり、生命保険や損害保険への加入ができなくなることが予想されるのだ。

 ワッペン転売が過熱するあまり懸念されるのは、転売目的でいたいけな小学1年生の黄色いワッペンを盗む輩が出てくることと、ワッペンを転売するほど交通安全意識に欠けるバカ親が無保険で車に乗り続ける可能性があることだ。

 フリマアプリの運営会社や自動車業界でも、交通安全を軽視する転売ヤーのブラックリストを作ってほしいものである。

(那須優子)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月28日 14:30

    中日ドラゴンズの元投手で、タレントなどで活躍した板東英二さんが7月22日に慢性心不全のため死去していたと、7月28日に公式サイトで発表した。86歳だった。1940年4月生まれ、満州出身で戦後は徳島県で育った。徳島商時代にエース投手でプレーし...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年07月29日 11:30

    コロラド・ロッキーズの菅野智之が「夏の主役」となりそうだ。メジャーリーグ各球団が期限ギリギリになると、駆け込みトレードを次々と成立させている。優勝争いから脱落したチームが主力選手を手放し、その見返りとして将来性の高い若手選手を複数人もらう。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク