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平原は負けられないシリーズ!
ギア倍数の規制で、追い込み選手の戦いがおもしろくなりそうだ。
「大宮記念」(1月15日【木】~18日【日】)に出走予定のS級S班は、平原康多、岩津裕介、浅井康太、深谷知広。08年から昨年までの7年間で4Vを飾っているのが平原。ホームバンクの利があるにしても、力がなければできることではない。今回は中部の深谷─浅井が強敵になるが、平原には機動力が持ち味の池田勇人、相川永伍と格好の目標があるだけに、負けられないシリーズになる。
ところで今年から4倍オーバーの大ギアは踏めなくなり、若手先行が台頭してきそうだが、追い込み選手の動きも多彩になった。競輪の醍醐味の一つ、果敢な競り合いにイン粘り、追い上げマークを狙うシーンも目につくからだ。ヨコの動きが活発になればレースの見どころは増える。今年の競輪界は新時代の幕開けになりそうな予感がする。
その一方で、大ギアのパイオニアだった山崎芳仁、時間をかけて大ギアを踏みこなした菅原晃の戦い方にも注目したい。昨年後半は好調だったこの2人。十分に対策を立てて参戦してくるはずだ。
さて、並びと展開。関東は相川─池田─平原の地元トリオに諸橋愛がつける。そして、南関は田中晴基─中村浩士、北日本は山崎─菊地圭尚。西日本勢は中部の深谷─浅井、近畿の古性優作─松岡健介─南修二、中四国の阿竹智史─渡部哲男─岩津、九州の菅原─小野俊之か。他では、伏見俊昭と宗景祐樹が勝ち上がってもおかしくない。
古性や阿竹が前をうかがっても、相川が一気に踏んで主導権を握る。中団は菅原。古性、田中晴の仕掛けを待って、深谷は最後に発進か。
本命は平原。絶好の2段駆けから抜け出す。対抗は浅井。深谷しだいでは早めのまくりもある。3番手評価は菅原。深谷はまだレース勘に不安があり、厳しい戦いを強いられそうだ。
伏兵は金子哲大(埼玉・95期)、三田村謙祐(京都・96期)、保科千春(宮城・100期)。金子は初の地元記念戦。平原ら先輩が見ているだけに気合いが入る。500バンクでも三田村は逃げ切りしか頭にない。掛かってしまえば大物食いがある。保科は北日本の期待の星。11月高松記念で準決勝に進出。まくりは封印して積極的に戦ってほしい。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能1/13発売(1/22号)より
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