スポーツ

逃げられたツケは大きかった…西武ライオンズ最下位独走は「全補強に失敗」したから

 初の3連勝はあったものの、6月を6勝15敗1分の借金9で終えた西武ライオンズ。5位オリックスに9.5ゲーム差をつけられて、ブッちぎりの最下位だ。後半戦に向けて、12球団最低2割3厘のチーム打率を上向かせないと、このまま最下位がほぼ確定となってしまう。

 FAで山川穂高に出て行かれたのはまだしも、打率2割5分9厘で、ともにチーム2位の15本塁打、50打点のマキノンをあっけなく放出。マキノンは「戻れたらと思ったが、金額面で折り合いがつかなかった」と吐露しており、年俸を出し渋ったことが窺える。

 西武からメジャーに挑戦し、日本球界復帰を模索していた秋山翔吾を広島カープに奪われたことも、現在の打撃低迷を招いた要因のひとつだろう。秋山は今季、ここまで打率2割7分4厘、2本塁打、15打点。切り込み隊長として、首位を走るチームの原動力となっている。西武関係者が嘆く。

「秋山は2022年6月に日本球界へ復帰しましたが、当時オファーを出したのは古巣の西武、ソフトバンク、広島の3球団でした。本人はのちに『アメリカから飛行に乗る瞬間まで95%ライオンズ』と語っていましたが、ネックになったのは契約年数です。西武が1年半だったのに対し、広島は2年半から3年を提示。そもそも年俸以前に、秋山の2000安打達成を最初から信じていないのですから、心変わりするのも当然でしょうね」

 ここでも渋かったわけだが、

「あの時、秋山を獲っていたら…」

 と、広島での活躍を聞くにつけ、西武ファンの恨み節は止まらない。西武が最下位に沈んでいるのは、現役を含むドラフト、外国人、トレードなど全ての補強に失敗し続けた結果といえるだろう。

(ケン高田)

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