政治

政権がどんどん代わっても官邸に居座り続ける「1日2万6400円もらって何をしているか分からない」人物

 石破茂内閣の発足に伴い、これまで長らく安倍晋三、菅義偉両元首相らを支えた今井尚哉氏が官邸を去った。安倍政権時代は秘書官、補佐官として、菅政権以降は内閣官房参与の肩書だった。安倍氏の「政敵」であり「国賊」とまで批判した村上誠一郎氏が総務相で入閣するような内閣にはいることができないのは当然のことだろう。

 今井氏の行動は誰もが納得できるが、石破政権になっても官房参与に居続ける人物がいる。小泉純一郎元首相の秘書で、小泉政権では首相秘書官を務めた飯島勲氏である。

 安倍政権以降、政権が3回代わっても変わらずにいる。安倍政権や菅政権ならともかく、岸田文雄、石破両氏ともそれほど親しくないのに官邸を去ろうとしないことに、

「厚顔無恥さに誰もがアキレている」(官邸関係者)

 内閣官房参与は1987年に設けられた役職で、非常勤の国家公務員。各分野の専門家を、時の首相が任命する。外交、エネルギーなど首相に情報提供や助言をする報酬は1日2万6400円。官邸内に他の参与と共有の部屋があてがわれる。

 飯島氏は特に専門もないが、毎日のように出勤している。特筆されるのは、飯島氏が首相の外遊に足しげく同行することだ。同行する政府職員内では、

「首相にアドバイスするでもないのに、何のためについてくるのかわからない。自分のビジネスのためなのか」

 と訝しむ声は多い。

 なぜ飯島氏を辞めさせることができないのか。自民党のベテラン議員が解説する。

「飯島さんは週刊誌記者らと親しく、辞めさせれば反政権の情報を流すだろう。それがうっとうしいから触らぬ神に祟りなしで、知らぬフリをしているだけ」

 官房参与は兼任できるので、情報管理上、疑問視する向きはある。こんな何をしているかわからない人物がいるなら、官房参与という制度そのものをやめた方がいい。

(喜多長夫/政治ジャーナリスト)

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