政治
Posted on 2024年10月11日 09:58

【政治家「大放言」烈伝】福島原発「爆発」東京電力に乗り込んで恫喝4時間/菅直人

2024年10月11日 09:58

 立憲民主党の菅直人元総理が次の衆議院選挙に立候補せず、政界から引退するとして、10月8日に国会内で記者会見を開いた。

 菅氏は1980年の衆院選で初当選。その後、自民・社会・さきがけ3党連立の橋本内閣で厚生相として初入閣、薬害エイズ事件への対応で注目された。1996年には旧民主党を旗揚げし、鳩山由紀夫氏とともに共同代表に就任。その後、小沢一郎氏率いる自由党と「トロイカ」体制で2009年の政権交代を果たし、2010年6月、総理大臣に就任した。

 会見で44年間に及ぶ議員生活を振り返った菅氏は、総理大臣として陣頭指揮を執った東日本大震災や、福島第一原発の事故対応について「重要な仕事ができた」と自画自賛したが、記者から「首相時代、原発事故の現場に行ったり、東京電力本店に乗り込んだりした対応が批判されたが、今、振り返ると?」と質問され、次のように答えている。

「現場に行ったのは、結果としてだけでなく、そうすべきだったし、間違っていなかったと思っている。あの時の原発事故は、ちょっと間違っていれば関東地方が汚染されて、東京も含む地域が住めなくなる、そういう最悪の事態すらあった状況だと、当時もみていたし、今思い起こしてもそうみている」

 東電本店への来訪についても、

「東電本店には現場とつながっているテレビモニターがあるが、こちらはそんなことは知らない。行ってみたら全部つながっている。それによって現場の状況が非常によく分かるようになった。私の行動スタイルは現場主義的なところがあるが、この場面では、そのことは事態を把握して対応を取る上で、非常に効果的だったと思う」

 改めて自身の言動に誤りはなかったと強調したのである。

「現場第一主義」は大いに結構。しかし、大地震発生翌日の大混乱の最中、早朝から自衛隊ヘリを飛ばして原発視察、現場ではただ東電側を怒鳴り散らして混乱させ、そしてそのまま居座り続け、危機管理室を4時間も留守にするという大失態を犯したことは偽らざる事実だ。しかも東電に乗り込んだ菅氏はあろうことか、こう言い放ったのである。

「テレビで爆発が放映されているのに、官邸には1時間くらい連絡がなかった。いったいどうなっているんだ。(福島第一原発からの)撤退などありえない。覚悟を決めてください。撤退した時は東電は100%潰れます!」

 むろん、東電は撤退など微塵も考えておらず、まずは実情把握に努めていたのだが、そんなことは知る由もなし。

 この恫喝によって現場は萎縮し、さらなる混乱が広がることになった。にもかかわらず、引退会見では「対応を取る上で、非常に効果的だった」と平然と語る。悲しいかな、国民の危機感を煽りに煽ったトップとして、その名を歴史に刻むことになったのである。

(山川敦司)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年04月25日 08:30

    ある50代の男性は、自分のスマホから見知らぬ番号へ何十件もSMSが送られていたことに、翌月の明細を見るまで気付かなかった。画面はなんら変わっていない。LINEも電話も普通に使えていた。それなのに、スマホは他人の「道具」として使われていたのだ...

    記事全文を読む→
    社会
    2026年04月24日 07:00

    本サイトは4月21日に〈「4.20北海道・東北地震」今回の後発地震注意情報は「かなりヤバイ」!「震度7」「30メートル大津波」で死者20万人の「割れ残り固着域」〉と題する記事を公開し、次のように警鐘を鳴らした。4月20日夕刻に発生したM(マ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年04月24日 11:30

    まさに「泣きっ面に蜂」である。ほかでもない、「後発地震」と「山林火災」と「クマ出没」という、未曽有の「三重苦」に見舞われている岩手県大槌町の被害実態だ。町民の心胆を寒からしめているコトの次第を、時系列に沿って追ってみると…。三陸のリアス式海...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク