女子ゴルフの年間女王争いが終盤を迎える中、復調の兆しを見せているのは、ポイントランキング7位の河本結である。8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で今季初優勝を飾ったものの、秋になって胃腸炎や扁桃炎、気管支炎を患い、万全の体調で臨むことができなかった。
ところが10月25日から27日に開催された「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」では、13位タイで終わったものの、初日から7バーディー、2ボギーで4位タイと好発進を見せる場面もあり、残り4試合での巻き返しが期待されている。
そんな河本は、もともと女子ゴルフ界の「オシャレ番長」として知られるが、最近では「カメラ目線女子」として認知されている。スポーツライターが解説する。
「9月の『第51回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』でバーディーパットを決めた直後、中継カメラに気付くと両手でピースサインを作って、笑顔を見せたんです。次にバーディーパットを決めた時にもカメラ目線で手を振ると、最後はロングパットでカップインした後にキャディーとグータッチ。中継カメラがその様子をとらえていることを察知すると、カメラに向けてグーサインを送りました。それを日本女子プロゴルフ協会の公式インスタグラムで紹介すると、瞬く間にSNSで拡散されて『あの美女ゴルファーは誰だ』と、ゴルフに詳しくない人たちにも広まってバズったんです」
これ以降、カメラ目線が「お約束」になると、先の三菱電機レディスでも、バーディーを決めた後にサービス目線を連発。「色々なポーズがあるんですね」と、解説者が笑いながら話すほどの名物となっている。
さらに相乗効果も出ていると、ツアー関係者は言う。
「YouTubeで『河本結ちゃんねる』を開設しているのですが、9月29日に公開した『河本結のヤーテージブックの中身を初公開! 好スコアの理由とは?』が15万回の再生を記録。続いて投稿した『シーズン中に大発見! ドライバーもアイアンも飛んで曲がらない!』は25万回を突破するなど、河本人気が爆上がり中です」
残りの試合も好プレーを連発し、「カメラ目線」でファンをメロメロにすることだろう。
(海原牧人)