連れ合いの従姉Aさんが小脳と大脳の出血で倒れたのは、昨年3月のことだ。帰宅途中に体調が悪くなったので、必死の思いで自力で救急車を呼び、一命を取り留めることができたが、一時は生命の危機が迫る事態だった。お見舞いに行こうと思っていたのだが、コロ...
記事全文を読む→医師・帯津良一の健康放談「足腰を鍛える運動は“てきと~”でいいのです」(1)
健康診断の結果を「健康」の判断基準にする人は多いことでしょう。中には「健康診断を受けているから大丈夫だ」と、あたかも健康診断が健康法のようになっている人もいます。
確かに健康診断は予防医学として意義のあることですが、過信してはいけません。なぜかというと、健康診断は健康状態を数値化して評価できる一方で、病気を事前に発見できないケースもあるからです。
最も代表的な例は、消化器官、胃袋、大腸の状態の見落とし。中でもいちばん多いのは、胃の異変を見逃してしまうことです。
というのも、私の病院にもよく、「健康診断では大丈夫だと言われたのですが」と言いながら、胃の不調を訴える患者さんが少なからず来ます。そして診察してみると、大きくて立派な「モノ」がある。
「1年前の健康診断では大丈夫だと言われたのですが、その頃はなかったのでしょうか」
患者さんにこう聞かれることも珍しくありません。しかし、迂闊なことを言えば訴訟になる世の中です。医者は「それはわからない」としか答えられません。
実は、そういう例が結構な数、あるのです。
つまり、健康診断の結果が正常であっても、正常なのは「今」だけであり、不調が続いたら診察を受けなければ意味がないということ。
ならば健康診断だけではなく、人間ドックも受けて受診回数を増やせばいい、と考える人もいるかもしれませんが、これでは健康によくありません。CTやレントゲン撮影をすると、微量とはいえ被曝するからです。厚生労働省も20歳以下の健康診断では、レントゲン撮影を勧めていないぐらいです。
さらに健康診断には、もう1つの弱点があります。それは、現代の科学レベルでキャッチできる情報しかつかめない、という点です。しかもつかめるのは数値化できる「だけ」の情報です。心や命に対する情報は、まったくつかめません。
「人間まるごとの健康」という観点から見れば、体だけの情報はごく一部。それで人間の全てを表しているとは思わないほうがいいのです。しかも現在の健康診断では、臓器と臓器の間を診ることもできません。
ですから、診断結果が全て正常値だったからといって、もろ手をあげて安心してはいけません。健康診断の結果にとらわれるのではなく、自分の体の不調をキャッチすることのほうが大切なのです。常に体の声を聞く、体の奥にある「命の声を聞く」と言いかえてもいいでしょう。
命の声を聞くためには、「攻めの養生」が不可欠です。「攻めの養生」の基本は、人生にときめきを持って、毎日を生き生きと生きることです。生き生きと毎日を積極的に生きていれば、些細な体調の変化にも気づきやすくなります。
ただし「生き生きと生きる」ことは数値化することができませんから、こればかりは自分で自分を評価するしかありません。
◆プロフィール 帯津良一(おびつ・りょういち) 医学博士。東大医学部卒、同大医学部第三外科、都立駒込病院外科医長などを経て、帯津三敬病院を設立。医の東西融合という新機軸をもとに治療に当たる。「人間」の総合医療である「ホリスティック医学」の第一人者。
アサ芸チョイス
昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...
記事全文を読む→鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...
記事全文を読む→今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...
記事全文を読む→

