旧ジャニーズ事務所のマネージメント業務を引き継ぐ目的で設立されたSTARTO ENTERTAINMENTの福田淳社長が、6月末の任期満了をもって退任するという。後任にはテレビ局役員経験者が就任する方向で最終調整しており、6月末の株主総会で正式決定する見込みだ。
福田氏はソニー・ピクチャーズエンタテインメントなどを経て、2023年10月のSTARTO社設立時に社長に就任。コンプライアンス対策やガバナンス体制の整備など、新会社立ち上げの指揮を執り、昨年4月にSTARTO社が旧ジャニーズ所属タレントのマネージメント業務を引き継いだ。
在任中には所属タレントのSNS発信を推進したほか、チケット転売やタレントに対するネット中傷といった権利侵害への対策を強化。スポンサー復帰と業績回復に貢献した。芸能記者が内情を明かす。
「旧体制のジャニーズ事務所は、メディアの中ではスポーツ紙を特に重宝。『J担』と呼ばれる各紙の担当記者と、密接な関係を築いていました。ところが福田社長が重宝したのは、一般紙やテレビ局の経済部記者。各スポーツ紙のJ担記者には挨拶すらしなかったようです」
もともと別会社でのんのマネージメント業務を手がけていたが、STARTO社の所属タレントはエージェント契約が基本とあってか、各タレントの自主性が仕事選びに反映されることになっていた。
「嵐の来春のコンサートツアー後の解散が発表されましたたが、嵐の窓口は『株式会社嵐』であり、解散プロジェクトの陣頭指揮を執っているのは、旧ジャニーズ事務所元社長の藤島ジュリー景子氏。福田氏はまったくと言っていいほど、関わっていません。なので、所属タレントに対する感情はなかったのでは。今年1月には一部メディアで不倫疑惑を報じられ、悪目立ちしたこともあった」(テレビ局関係者)
新社長は「福田路線」を継承するのか、それとも独自路線を打ち出すのか。
(高木光一)