社会
Posted on 2025年07月10日 07:30

【「夜の楽園」激変のウラ】なぜ日本の男性は東南アジア「夜遊び旅行」をやめたのか

2025年07月10日 07:30

 かつて日本のオヤジたちにとって、東南アジアは夢の楽園だった。週末や連休を使って、飛行機に飛び乗る。目的はただひとつ「羽を伸ばす」こと。バンコク、マニラ、プノンペン…夜の街に繰り出して豪遊するのが、当たり前のような時代があった。

 だが今ではその光景が、すっかり影を潜めつつある。あの賑わいを見せていた街も、どこか落ち着いた空気を漂わせている。そう感じている人は少なくないだろう。

 原因のひとつは、円安と物価高。ひと昔前は1万円を握りしめていけば王様気分を味わえたが、今では「それなりの出費」を覚悟しなければ同じ遊びはできない。その結果、「夜遊び層」は確実に減少しているのだ。

 理由はほかにもある。
「旅そのものの価値観が大きく変わってきている」
 と語るのは、旅行業界関係者だ。
「昔は『ハメを外す』のが旅の醍醐味でしたが、今は違います。現地の文化に触れたり、リトリートで心と体を癒やしたり。『自分を高める旅』を求める人が増えています。SNSに上げるにしても、酒と女だけじゃ『いいね!』は取れないんですよ」

 そう、今はSNSで「見られる」時代。夜の街でのはしゃぎっぷりが、いつどこで誰に撮られて拡散されるかわからない。そう語るのは、SNSマーケティングの専門ライターだ。
「昔は海外でハメを外す行為が、国内でバレることは少なかった。でも今は友人や同僚、場合によっては家族にまで知られるリスクがありますね。企業のコンプライアンス意識が高まっているため、立場のある人ほど軽率な行動を控えています」

 一方で現代の潮流として見逃せないのが、ジェンダー平等や人権意識の高まりだ。一部の「遊び」に潜むグレーな倫理観が、現在の社会では許容されなくなってきている。「男だけの楽しみ」は、もはや成立しにくい時代なのだ。

 こうした背景が複雑に絡み合い、日本人男性の「夜遊び海外旅行」は確実に変わりつつある。だが、これは単なる終焉ではない。大自然に癒やされ、異文化に学び、映える体験を追求する。そんな「新しい旅」が生まれているのは事実である。

 かつての「夜の楽園」を追い求めるか、それとも新時代の旅の価値を探しに行くかは、アナタ次第だ。まぁ、筆者は今後も行くとは思うが。

(カワノアユミ)

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