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記事全文を読む→巨人V逸濃厚で現場もフロントもドラフト戦略も「厳しい出直し」伝統野球が消えてOBが「実に嘆かわしい」
V逸が濃厚な巨人が、水面下で抜本的な出直しを迫られている。現在、2位は死守しているものの、勝率5割前後を行き来している状態で、今後の戦い方次第では、いつBクラスに転落しても不思議ではない。
今年は長嶋茂雄終身名誉監督が亡くなり、弔い合戦の意味でもセ・リーグ連覇、日本一奪回が至上命題だっただけに、チーム内にはすでに微妙な空気が流れている。
スポーツ紙デスクが語る。
「かなりヤバイ状況ですね。さすがに昨年リーグ優勝したこともあり、阿部慎之助監督の首が飛ぶことはないでしょうが、他の首脳陣は決して安泰ではないはず。二岡智宏ヘッドコーチは当然として、どこまで累が及ぶ分かりません」
読売グループ関係者の見方は、さらに厳しい。
「巨人の場合、その勝敗が親会社の新聞の売り上げに直結しますからね。このままV逸、クライマックシリーズ進出もままならない状態となれば、部数減は間違いない。たたでさえ、新聞業界は厳しいですからね。一度、落ちた部数はなかなか戻りません。形式上かもしれないが、阿部監督も進退伺ぐらいは提出しなくていけない状況になるかもしれませんね」
プロ野球は結果が求められる世界。成績を残さなければ責任を追及されるのは仕方がないが、現場だけでなくフロント全体にも責任問題が及ぶかもしれない。
「吉村禎章編成部長以下、編成部門も間違いなくテコ入れの対象になる。トレードの成果が上がっていないですし。田中将大は2軍暮らしの方が長いし、乙坂智のような選手をシーズン途中で獲得するなど、泥縄感があります」
ある球団OBは現状をこう嘆く。
「巨人の伝統は外国人を入れない純血野球だった。その上、コロコロとメンバーを入れ替えない9人野球を理想としてきた。ところが今の巨人は全く違う。阪神の方がレギュラーを固定して戦っているし、しかも中心は日本人選手。巨人が目指してきた野球だよ。OBたちからは『実に嘆かわしい』との声が多く出ている」
問題はドラフトと戦略にも及んでおり、
「ドラフトで欲しい選手が取れなかった、というのは言い訳にならない。阪神は12球団一の投手陣を誇っているが、ドラフト下位指名の投手はけっこう多い。巨人が取ろうとすれば取れた選手もかなりいるはずだ。スカウトはどこを見ているか、という話だよ」(前出・OB)
今季は主砲の岡本和真が試合中のケガで離脱。なんとかファームの試合に出場できるようになったが、いつ本来の力を発揮できる状態になるか。しかもエースとして期待した戸郷翔征が、すっかり精細を欠いている。だが、それが言い訳にならないことは、巨人も分かっているのだ。
どんな出直しをするのか、興味は尽きない。
(阿部勝彦)
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