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プロ1年目に開幕投手を務め、24勝で新人王を獲得。5年目で101勝まで積み上げた「エースのジョー」こと城之内邦雄(85)は、長嶋茂雄と共に巨人の黄金時代を支えた1人だ。あのV9時代の絶対的強さには、それだけの根拠があったと真実を明かす。
─本題に入る前にまず、伝説的なエース・城之内さんの実力のルーツを聞かせていただきたい。
城之内 そりゃ、高校(佐原一高)と社会人(日本麦酒)で、練習やってたもん。高校時代は、朝5時半に起きて10キロ走る。8時半から通学途中の15分でハンドグリップを握る。昼休みに10分間またハンドグリップ。授業の後に野球部の練習が3時間あって、帰宅中にもハンドグリップ。家に帰ってからも20分間の縄跳び。そして、素振り。入浴中はタオルを握ってお湯の中で手首の運動を繰り返していたよ。全部、自分で考えてね、社会人の4年間も変わらず続けていた。
─サイドスローからのカーブ、シュートが武器でした。変化球はどうやって習得したのですか?
城之内 小学校の時、毎日ベーゴマで遊んでいた。紐を巻いて投げる動作が、横手投げの動きと一緒でしょ。握りも一緒だし、ベーゴマを投げて紐を引く力で自然とカーブを覚えたんだよ。
─原点はベーゴマ!? では、シュートは?
城之内 社会人の全国大会決勝で、ピッチャーライナーが指に当たってケガをした。それで、新しい球も覚えようと。シュートっていうのは外に回すから、縄跳びを外側に回して覚えれば、うまく投げることができたんだよね。
─独自の練習法で成果を挙げると、プロ11球団から声がかかったと聞きました。巨人に決めた理由には、長嶋さんの存在も?
城之内 入団する前に川上さんの自宅に招かれて行ったら、そこに別所さん、長嶋さんがいた。よく覚えていないんだけど、長嶋さんから「一緒にやろう」みたいなことを言われて腹が決まりました。
─いきなり端的にお聞きしますが、同じチームで接した長嶋さんの凄みはどこに感じましたか?
城之内 なんたって、練習量じゃないかな。12球団でいちばんバットを振ったのは王さん。次が長嶋さんですよ。試合に行く前にバットを振る。そして、寝る前にも振っていた。それに長嶋さんは、バネがあって体も柔らかい。後で聞いたら、金田さんが長嶋さんに指導していたらしいね。
─長嶋さんは打撃だけでなく、守備も華麗でした。
城之内 普通の選手はノックで受けたボールを後ろに放る。でも長嶋さんは、捕球した後に一塁まで投げるマネをして終えるんだよね。だから、ファンからも拍手が起こる。長嶋さんのノックが始まるのはすごく楽しみだった。
─そんなミスターは、神がかったプレーの数々が歴史に刻まれています。
城之内 他の選手たちは、長嶋さんに声をかけてもらうことがすごくうれしいんだよね。特によそのチーム。例えば試合前の練習中に「おーい○○、元気か? 調子はどうだ?」なんて声をかけられて、それがピッチャーだったら、試合中に長嶋さんの胸元になんて放れないよ。平気でガンガン内を突いていたのは、星野と東尾くらいだ(笑)。
─スター選手が揃っていたのはもちろんですが、V9時代の巨人はなぜあそこまで強かったのでしょう?
城之内 12球団でいちばん練習をしていたから、勝つのは当たり前だった。他にも理由はたくさんある。まず罰金制度があって、「バント失敗」「全力疾走をしない」「カバーの遅れ」など対象は多岐にわたった。投手は「ツーナッシングから打たれる」と罰金を取られた。長嶋さんでも「サインの見逃し」ばかりか、「ノーアウト三塁で無得点」でも罰金になったことがあったようです。また門限破りは10万円の罰金。2回目をやると罰金が倍で、20万、40万と上がっていくから誰も破らなくなる。まして門限の時間になれば、コーチが各部屋を回るんですから。
─徹底的な管理野球だったんですね。
城之内 長嶋さん、王さんが規律を乱さないから、みんなそれをマネするしかない。だから、(慣れた生え抜きと違って)よそのチームから来た選手は活躍できない。管理野球についていけないから、金田さんでさえ5年で47勝しかできなかった。
─たとえ実力者が揃っていても、スランプはあったと思います。長嶋さんも例外ではなかったはずです。
城之内 長嶋さん、王さんというのは、調子が悪くなると打ち込むんですよ。でも鈴木章介さん(1964年東京五輪陸上十種競技代表)がランニングコーチになってからは、走り込みを取り入れるようになった。それでスランプが少なくなった。当時、みんな足が速くなって、遅いのは森さんくらいだったな(笑)。
─野球だけでなく他のジャンルからも指導者を呼んで、常勝チームに好影響を与えていたんですね。
城之内 吉田先生という接骨の先生もいた。完治に1年かかる骨折を1〜2カ月で治しちゃう。俺も日本シリーズを控えてたのに、胸に打球が当たってムチ打ちになったことがあったんだけど、先生に診てもらったら、シリーズに間に合って2勝したからね。公になっていないところで、長嶋さんを支えてくれたこともあったと思います。今で言えば、岡本の故障だって2〜3週間で治したでしょう。他にも合気道の先生や筋肉マッサージの専門家が揃って、そういう人たちが強いV9を支えていた。
─そうした中でも、先の管理野球の件もありますが、監督、コーチというのは絶対的な存在だったのでしょう。
城之内 V9の真っただ中に、長嶋さんがオープン戦でレフトを守らされた時があった。船田が伸びているからってサードをやらせたの。みんな「違うんじゃないの?」と思っていても、川上監督には何も言えない。当時は、監督と合わないとすぐに切られちゃうからね。ところが、ファンから苦情があったんだろうね。2試合だけで、長嶋さんがサードに戻ったよ。
─最後に、もし巨人のエース・城之内が長嶋茂雄と対戦したらと、思い描いたことはないですか?
城之内 実は金田さんに呼ばれてロッテで(74年に)現役復帰した時、オープン戦で対戦しているんだよね。でも、結果は覚えていないなあ(笑)。勝負するならシュートでいく。真っすぐは通用しないから、ボールにするね。最後はやっぱりカーブかな。それで、どうなるか─。とにかく、もう長嶋さんのような選手は現れないよね。
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