スポーツ
Posted on 2025年11月08日 09:00

【競馬ウラ事情】フォーエバーヤングはJRA賞「年度代表馬」になれないかもしれない「レースの舞台問題」大論争

2025年11月08日 09:00

 アメリカのブリダーズカップクラシック(JⅠ)を、日本馬フォーエバーヤングが制した。歴史的快挙と言っていいが、JRA賞年度代表馬に選ばれるかは微妙なところだ。というのも、同馬がJRAの舞台で走ったのは、京都でのダート1800メートル新馬戦だけ。それ以外は地方や海外で走ってきた。「年度代表馬にふさわしくない」「いや、選ばれるべきだ」と喧々諤々なのだ。

 ただし、1999年度のエルコンドルパサーのように、その年にフランスでしか走らなかった馬が選ばれてはいる。今年のフォーエバーヤングの活躍はエルコンドルパサー以上と言えるから、JRAの舞台で走っていないというのは、説得力に欠ける。やはり芝で活躍した馬を上に見る風潮があることで、厄介な事態になっているのだろう。さらに言えば、JRAの営業方針が、芝の競馬優先となっていることも大きい。

 JRAはダートの重賞をほとんど増やさないため、ダート馬の活躍の場はおのずと地方や中東、アメリカに限られてしまう。競馬発祥の地イギリスに倣ってレース体系を作ってきたのだから、当然のことなのかもしれない。
 確かにフェブラリーSやチャンピオンズCの馬券売り上げや注目度は、芝のGⅠに比べればかなり小さい。そう思うと、JRAは今後もダート競馬に力を注ぐことはないのだろう。

 これとは逆に、馬主や調教師、生産者のダート競馬への見方は、かなり変化してきている。ダート競馬の3冠レースが軌道に乗ってきたことに加え、海外のダートのビッグレースの優勝賞金が桁違いに高いからだ。ウシュバテソーロやフォーエバーヤングは実際にそこで結果を出し、巨額の賞金を手に入れている。

 今はダート血統の馬を欲しがる馬主が増えてきており、生産者もダートで活躍した馬の種牡馬入りを歓迎するようになっている。例えば26億円を稼いだウシュバテソーロは今年、種牡馬入りしたが、種付けを希望する生産者が列をなし、社台スタリオンは嬉しい悲鳴を上げている。

 フォーエバーヤングは来年も現役を続けるが、引退後はリアルスティールの後継種牡馬として社台スタリオンに入ることが、すでに約束されている。今の競馬の流れからして、社台グループがこの馬に力を注ぐのは明らかだ。種牡馬として成功するのは間違いないだろう。

 では、グッドラック!

(兜志郎/競馬ライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク