芸能
Posted on 2025年08月15日 07:00

「笑ってコラえて!」悲惨な視聴率を招いた「ミスマッチ放送枠へ移動」と黄金時代の終焉

2025年08月15日 07:00

「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ系)の視聴率低迷が、深刻化している。7月から8月の個人視聴率を見ると、7月26日は3.7%(ビデオリサーチ調べ、関東。以下同)、8月2日が3.5%、8月9日は3.9%と、かつての人気番組とは思えない数字が続いている。

 最大の要因は今年4月に断行された、水曜夜8時から土曜夜8時への枠移動だ。水曜夜は比較的競合が少ない「穴場枠」だったが、土曜夜8時台は各局が力を入れる激戦区。特にNHK「ブラタモリ」は安定して4~6%台を維持し、「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(テレビ朝日系)は、8月9日に5.3%を記録。
 視聴者の選択肢が格段に増えた結果、「笑ってコラえて!」は埋もれてしまっているようだ。

 番組内容面の問題も深刻だ。かつて佐藤栞里というニュースターを生み出した「朝までハシゴの旅」のような人気コーナーが、長らく生まれていない。ほかにも、待ち合わせの相手が誰かなのかを見る「待ち合わせの旅」や、結婚式を行うカップルを見つけ、その人生をドラマ化する「結婚式の旅」などあるが、結局はそのローテーションだけで、大きなムーブメントを作っていない。視聴者にとって「見なければならない理由」が薄れているのだ。
 
 かつて土曜夜8時台といえば「8時だョ!全員集合」(TBS系)と「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)の視聴率争いをはじめとする、王道バラエティーの激戦区だった。
 だが今や「ブラタモリ」や「博士ちゃん」のような知識・教養系番組が好まれる傾向にある。となれば、バラエティー色の強い「笑ってコラえて!」は、この時間帯のニーズとミスマッチを起こしている可能性が高い。
 
 かといって何をすべきなのかと、スタッフは手をこまねいているのではないか。テコ入れなど試行錯誤は重ねているようだが、このままでは1996年にスタートし、約30年も愛され続けた名番組が、静かに幕を閉じる日が訪れるかもしれない。

(野田おさむ)

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