エンタメ
Posted on 2025年10月05日 12:00

4歳男児を救った「奇跡の人命救助ねこ」噛みつき大型犬に「タックル猛攻撃」で制圧したら「ねこ動画映画祭」特別賞が

2025年10月05日 12:00

 人命救助する動物というと、献身的な「犬」をイメージする人が多いだろうが、実は「自己中心的」といわれる猫の中にも、人間の命を救った「ヒーロー」が数多く存在する。

 その事件は、2014年5月のある日、米カルフォルニア州ベーカーズフィールドの閑静な住宅街で起きた。自宅前の私道で自転車に乗って遊んでいたジェレミー君(当時4歳)が突如、隣家で飼われている大型犬(8カ月、ラブラドールとチャウチャウのミックス)に右足を噛まれたのだ。

 大型犬は転倒するジェレミー君の足に噛みついたまま、道路上を引きずり始めた。何が起こったのかわからず、ただただパニックで泣き叫ぶジェレミー君。ところが次の瞬間、ジェレミー君の飼い猫「タラ」(雌)がものすごい勢いで、自分の体の何倍もある大型犬に体当たり。あまりの強烈なタックルにひるんだ犬は、噛んでいたジェレミー君を口から離し、きびすを返してその場から離れようとした。しかし、タラの猛攻撃はなおも続き、大型犬は一目散に彼方へ逃げ去っていったのである。

 愛猫によるこの勇敢な救出劇は、その一部始終が屋外に設置してある防犯カメラで記録されていた。父・ロジャーさんがYouTubeにこの動画をアップすると、瞬く間に850万回超えの再生回数を記録。全米メディアで大きく報じられることとなった。

 愛猫タラはジェレミー君が誕生する前から、この家で飼われていたという。何針も縫う大ケガを負うも、タラのおかげで命を救われたジェレミー君はABC Newsのインタビューに、
「タラは、ぼくのヒーローだよ!」(雌猫だが)
 と満面の笑みで答えた。

 その後、「ヒーロー猫」と呼ばれるようになったタラは、キャットビデオ・フィルムフェスティバル(インターネット上で大人気のネコ動画を集めた、史上初の「ねこ動画映画祭」)で「ヒーロー特別賞」を受賞。勇敢で献身的な猫として、全米にその名を知らしめることになったのである。

(灯倫太郎)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/9/30発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク