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記事全文を読む→森保ジャパン「パラグアイ&ブラジル戦」で決定力が試される「覚醒した上田綺世」のゴール
サッカー日本代表の10月シリーズ(10日・パラグアイ戦、14日・ブラジル戦)で期待したい選手は誰か。招集メンバーを見ても、ほとんど固定されていて、サプライズと言えるような選手は選ばれなかった。
攻撃陣では、イングランド2部のQPR(クィーンズ・パーク・レンジャーズ)でプレーするMF斉藤光毅が選出された。横浜FC時代に16歳でトップチームデビューを果たし、各年代の代表でも常に主力選手として活躍。その攻撃力は10代から注目されていた。ただ、日本代表の攻撃陣の層は厚く、よほどのインパクトを残さなければ生き残れない。思い切ったプレーに期待したいが…。
ケガ人続出のDF陣は、招集されていた板倉滉(アヤックス)がケガのために不参加。崩壊どころか誰もいなくなった、とでもいうべきだろうか。
そんな中で期待したいのが、6月のアジア最終予選で初招集された、22歳の鈴木淳之介(FCコペンハーゲン)だ。
もともとボランチとして湘南ベルマーレに入団したが、センターバックに転向。本格的に転向して、まだ2シーズン目だ。それでも高い守備力で相手を潰し、持ち味のパスセンスの精度は長短だけでなく、得点に結びつく縦パスも出せる。チャンスとみればドルブルでボールを運ぶこともできる、万能DF。ケガ人が続出しているセンターバックだけに、使われる可能性は高い。
森保一監督はメンバー発表会見で、鈴木の招集をこう語っていた。
「6月の代表戦で、いいパフォーマンスを見せていた。ケゲがなければ継続的に呼んでいた」
常に鈴木のプレーをチェックしていたのだ。それだけ森保監督が期待している証拠だろう。
攻撃陣で最も期待したいのは、上田綺世(フェイエノールト)。オランダでの2シーズンは5ゴール、7ゴールと、FWとしては物足りなかった。ところが今季は開幕から8試合で8ゴールと、得点ランキングトップに立つ好スタートを切った。
覚醒した理由のひとつに、今年2月に就任したロビン・ファン・ペルシ監督の存在がある。サッカーファンなら誰でも知っている、世界的なストライカーだった。アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドで活躍し、プレミアリーグで2度の得点王に輝くと、オランダ代表でも50ゴールを決めているレジェンドだ。その指導で、ゴールを奪うコツを取得したのかもしれない。オランダ国内ではすでに「今季の上田は20点以上取る」と言われている。
日本代表のワントップは上田のほかに小川航基(NECナイメヘン)、町野修斗(ボルシアMG)もいるが、ポジション争いでは「上田が頭ひとつリード」程度の差だった。その理由は、決定力という部分で抜けている選手がいないからだ。
上田にしても、その評価は前線から積極的にボールを追う守備、当たり負けしない体の強さ、そしてポストプレーだった。FWとして最も大事な得点力という部分では、物足りなかった。
ただ、今は違う。フェイエノールトで見せている決定力を、日本代表でも表現できるかどうか。今回の2試合でゴールという結果を出せば、「ワントップは上田で決まり」となるのだが…。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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