スポーツ
Posted on 2025年10月17日 06:30

今年の第1次はロッテが最多13人…プロ野球「戦力外通告」選手たちの「移籍復活劇」

2025年10月17日 06:30

 プロ野球の秋は、別れの季節でもある。2025年の戦力外第1次通告期間は9月29日から10月10日までで、12球団で計101選手が通告を受けた。さらに、クライマックスシリーズ・ファーストステージ敗退球団に認められる延長措置により、オリックスが3選手に来季構想外を通達。世代交代が進む一方で、実力を備えた「お宝」候補は少なくない。
 
 最多はロッテの13選手で、国吉佑樹、二木康太らが名を連ねた。DeNAとソフトバンクが12人、巨人が11人、ヤクルトが10人。最少は日本ハムの1人で、古川裕大のみ。巨人・長野久義のように、引退後も大学院進学を目指すケースもあるが、多くは現役続行を志す。現役生活が長期化する時代、戦力外は終着点ではなく、再び立ち上がるための出発点でもある。

 戦力外通告を機に、輝きを取り戻した選手は少なくない。2000年オフに巨人を戦力外となった入来智は翌年、ヤクルトへ移籍。古田敦也とバッテリーを組んで先発ローテに定着し、自身最多の10勝を挙げた。
 オールスターでは弟・祐作(巨人)と「兄弟継投」を実現させ、日本シリーズ第3戦では5回1失点で勝利投手となった。悔しさをバネに日本一の立役者となった、象徴的な物語だ。

 オリックスを2004年に戦力外となった山崎武司も、記憶に強く残る。楽天移籍3年目の2007年に43本塁打、108打点で二冠王に。打率は2割6分1厘ながら、勝負強さで球界の頂点に返り咲いた。

 上には上がいる。2014年オフに阪神を事実上の戦力外となって退団した新井貴浩は、38歳で古巣・広島に復帰。2016年は打率3割、19本塁打、101打点で25年ぶりのリーグ優勝へと牽引し、セ・リーグMVPを受賞した。「ボロボロになるまでやれ」というチームメイト黒田博樹の言葉は、晩年のスラッガーの背中を押した金言として語り継がれる。

 今年は広島の田中広輔、ソフトバンクの田浦文丸、西武の水上由伸らが注目株か。いずれも再起への力を十分に秘めており、環境が整えば再び輝きを放つ可能性はあろう。

 第2次戦力外通告はCS全日程終了翌日から、日本シリーズ終了翌日まで。選手会主催の合同トライアウトは11月12日、マツダスタジアムで開催される。秋の静かなスタンドから、次の復活物語が始まるのだ。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年10月05日 11:30

    アメリカ・トランプ大統領との首脳会談の場を利用し、高市早苗首相への的外れな口撃に終始したのは、中国の習近平国家主席だ。日本のメディアは米中双方が「同盟」という言葉をどう使ったかなどと、表層の言葉尻を捉えて大騒ぎしているが、完全に本質を見誤っ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年10月08日 06:30

    夏の猛暑期に冷房を限界までフル稼働させていた愛車。カレンダーが10月になり、エアコンの設定を除湿冷房から暖房や送風へと切り替えた瞬間、送風口からモワッと漂う「酸っぱい嫌な臭い」に思わず顔をしかめた経験はないだろうか。その異臭の主因は、夏場に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年10月06日 18:00

    昨年、アサヒグループホールディングスに不正アクセスを仕掛けた海外ハッカー集団の中枢メンバーが、なんと大阪で捕まっていた。10月6日の各国における報道によれば、日本の捜査当局が拘束したのは「Qilin(キリン)」の中心人物とされる28歳で、ロ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/13発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク