社会
Posted on 2026年02月08日 09:00

元パイロットが証言「欠航率日本一」の空港は「海岸線とほぼ並行する滑走路」「特に冬場はひどい」

2026年02月08日 09:00

 日本国内には28カ所の拠点空港をはじめ、地方管理空港が54カ所、自衛隊との共用空港が8カ所、このいずれにも属さない7カ所の計97空港が存在する。各空港に発着する旅客機の欠航率は世界的に見ても低いが、夏場から秋口にかけての台風シーズンは沖縄などの南西諸島、12月から2月にかけての冬場は日本海側沿岸や東北・北海道で大雪により、それぞれ欠航となるケースが目立つ。では最も欠航率の高い空港はどこか。

 それは日本最北の拠点である、北海道の稚内空港だ。ただし、稚内がある宗谷地方は北海道内で冬場の積雪量がそこまで多いわけではない。だとすれば、欠航が多い最大の理由は…。
 かつて航空会社のパイロットだったという男性は、
「稚内空港での離着陸経験はない」
 と前置きして、次のように明かすのだった。
「北海道という土地柄、大雪による欠航は少なくありませんが、稚内空港で欠航が多い最大の要因は風。あそこはとにかく風が強いんです」

 稚内空港は稚内の市街地から東に約12キロの宗谷湾沿岸部にあり、海岸線とほぼ並行する形で東西に2200メートルの滑走路が走っている。もともと稚内を含む宗谷地方は年間を通じて風が強く、特にひどいのが冬場。稚内地方気象台の公式サイトには「冬期間は、北から北西の季節風が強くなり、寒波が押し寄せ吹雪に見舞われる日が多くなります」とある。しかも国土交通省北海道開発局・稚内開発建設部の資料には「冬場は秒速10メートル以上の強風の出現率が25%に達する」と書かれている。

 冬季の稚内空港には羽田便が1日1往復、新千歳便が1日2往復運航しているが、稚内空港旅客実績によると、2025年2月には168便中22便が欠航。欠航率は13.1%にもなる。冬場における国内空港の欠航率が5%前後と言われる中、飛び抜けて高いことになる。
「昔、旅行で訪れたことがありますが、進入路に対して横殴りの風で吹雪くこと多く、滑走路の距離も短い。冬場に関して言うならば、他の空港より操縦のハードルは高い空港でしょうね」(前出・元パイロット)

 冬場に旅行を計画する場合は、道内の別の空港から鉄道やバス、レンタカーで向かうルートも併せて検討した方がいいかもしれない。

(高島昌俊)

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