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Posted on 2026年02月09日 16:00

広島カープのブルペンに緊張が走る「ラスト1球」攻防…若手投手「やり直し投球」VSベテラン「ズバッと終了」

2026年02月09日 16:00

 実績経験が豊富な広島カープ主力投手のブルペンが、投手陣の雰囲気を一変させた。腰の張りで調整ペースを落としていた栗林良吏と、33歳のベテラン中崎翔太が2月8日にブルペン投球を再開させた。
「キャッチボールで感じが良かったので」
 栗林がそう語れば中崎も、
「今日は問題なかった」
 下半身の張りの具合を説明した。
 中崎は30球程度、栗林も20球ほどしか投げていないが、ブルペン全体に緊張感が張り詰めた。

 しかし「雰囲気が変わった」と感じさせた根拠はそこではない。「終わり方」なのだ。
「1球でビシッと決めていました」(チーム関係者)
 投球練習のラスト1球、捕手の構えたところにキレのいいボールをズバッと投げ込むことができるのだ。一見簡単そうだが、そうではないらしい。
 例えば2月5日、先発転向を目指す2年目の岡本駿は100球以上を投げ、首脳陣を唸らせた。ところが「ラスト!」の声がかかり、ブルペン捕手がアウトローに構えたが、そこへ放り込むまでに5球も要した。これまで多くの若手投手が、この「ラストのやり直し」を続けていたが、
「床田寛樹も『ラスト1球』をピシャリと決めていました」(スポーツ紙記者)

 ブルペンよりもライブBP、ライブBPよりも実戦。その投手の力量をはかる順番に異論はないが、ブルペン投球を見ていると、その投手がこれまで積み上げてきたものや考え方が分かる。
 広島では捕手を通常の位置よりも少し後ろに下げての投球練習が、過去のキャンプで多く見られた。「強いボール」を投げるためだそうだが、他球団のブルペンではその反対に、短い距離での投球にある程度の時間を割くケースが。
「どの練習方法が正しいかではなく、自分に合うかどうかが大事。距離を変えることで、練習の目的も変わってきます」(前出・チーム関係者)

 自分に合った練習方法を見つけるには時間がかかる。その意味では経験豊富なベテランには若手投手たちは敵わないが、ドラフト2位ルーキー・斉藤汰直の評判がいい。
 新井貴浩監督は大瀬良大地、森下暢仁、床田に続く先発投手を作ろうとしている。栗林の先発転向もその一環だ。広島は練習量が多い。質は高いのだが「ラスト1球」が、練習時間をさらに長くさせているのではないか。

(飯山満/スポーツライター)

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