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記事全文を読む→弘道会・野内正博会長「幹部抜擢」の深層(2)若手直参らが存在感を放つ
振り返れば、「幹部」ポストについて補充人事が発令されたのは、竹内若頭が誕生して1カ月後の昨年5月だった。三代目愛桜会・杉山志津雄会長、二代目大原組・金田芳次組長、二代目良知組・竹嶋利王組長が幹部に就任。竹内若頭による大きな組織改革の第一弾だったとすれば、野内幹部の登用はその改革の加速化を示していると言えよう。
さらにここ1年間で特筆すべきは、一昨年から導入された「総裁制」による代目継承が、如実に組織の世代交代を促したことだろう。ジャーナリストが語る。
「最近は総裁制のもとで組織を継承した複数の直参らが、盆暮れなどの親戚友好団体との外交の場に姿を見せる場面が目につきました。内政だけでなく外交においても、若手直参を現場で育成するのが、竹内若頭の流儀なのかもしれません」
その若手直参らには、昨年9月に「慶弔委員見習」としての立場が与えられた。経験を積んだのち、今年1月25日付で1名が組織委員、4名が慶弔委員に正式に就いたのだ。
一足飛びで昇格した野内幹部には、それ以上の働きを見せるよう期待がかけられている。
「当然ながら竹内若頭も、ただ若手直参を働かせるだけではなく、みずから先頭を切って組織運営に奔走しています」(ジャーナリスト)
例えば外交においては、髙山相談役の若頭時代には他の執行部メンバーに任せていた稲川会、松葉会との「三社親睦会」に率先して出席するなど、新世代の「山口組の顔」としての立ち居振る舞いを見せている。
六代目山口組は昨年12月に7年ぶりとなる「事始め」を挙行。そこで発表された26年の組指針は10年連続で「和親合一」だった。分裂抗争中に組指針を変更しない、としながら、抗争の終結を宣言してなお「和親合一」を継続したのは、特定抗争指定が解除されない限り、本当の意味で分裂問題は収束していない、という考えに基づくものだろう。
「和親合一」とは、組織内の結束を重要視するという、山口組綱領にも記された一文だ。抗争時と変わらない指針を提示した裏側には、組織の新時代を迎えるにあたり、その屋台骨を築くことが肝要、という意味が込められているのだ。
最新組織図からは、竹内若頭という新指揮官を迎え、組織の若返りが進む今、若手もベテランも一丸となって組織を守り立てていこう、という六代目山口組の強い意思が感じ取れるのだ。
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