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記事全文を読む→前駐豪大使・山上信吾が日本外交の舞台裏を抉る!~トランプ会談を成功裡に終わらせた高市早苗の4つの行動「無難・脱拝米・注文・テレビ演出」~
高市早苗総理が就任後初めて訪米し、トランプ大統領と会談した。共産党委員長や某外務官僚OBは媚び過ぎと酷評したが、総じて「うまくいった」と評価できよう。
理由の第一は、難しい訪米を無難にこなした点だ。
そもそもは、3月末に予定されていたトランプ大統領訪中(のちに延期)を控え、対中政策のすり合わせが最重要目的だった。ところが対イラン軍事行動が始まり、ホルムズ海峡が事実上封鎖されるに及び、短期的焦点は変わった。艦船派遣を求められた各国の尻込みにトランプが不満を募らせる中での、難易度が高いタイミングだった。
だが、トランプの高市総理に対する言動は、ウクライナのゼレンスキー大統領をやりこめたものとは好対照だった。胸を撫で下した向きは多いだろう。
第二は、米国の言いなりにならなかったことだ。
「岸破」外交に顕著に見られた拝米姿勢から脱却し、言うべきは言った。一例としては、艦船派遣に関し、日本の法制の下でできることとできないことを説明したことだろう。また、お世辞は言っても、おべっかは言わないとの一線は守っていた。
ホワイトハウス到着時のハグを批判する向きがあるが、日本人同士とは異なり、旧知の米国人との付き合いで、ハグは挨拶の常套。惜しむらくは、高市総理の左腕がトランプの肩にかかり、抱きついたように見えてしまったことだ。
だが、右腕にサポーターを巻いた彼女が左腕に頼ったのは、無理からぬこと。トランプの胸中に飛び込むことが大事な時、この程度のボディーランゲージを許容できないのは「為にする批判」と言われても致し方ないだろう。
また、共産党委員長が噛みついた「世界中に平和と繁栄をもたらすことができるのはドナルドだけ」との発言。米国が唯一の超大国であるとの国際政治の現実を踏まえれば、あながち誇張ではない。トランプの責任ある対応を促すための「ほめて伸ばす」手法とみるべきだ。
第三に、日本の国益に沿ってきちんと注文を付けたことだ。
「中国と北朝鮮をめぐる諸課題につき議論した」(高市総理)のが一例だ。「台湾海峡の平和と安定」は「地域の安全保障と世界の繁栄に不可欠な要素」(ホワイトハウス発表ファクトシート)と言い切り、「武力や強制を含む一方的な現状変更の試みに反対」と明確に宣言した。中国による冒険主義を抑止する上で、これ以上に効果的なメッセージはないだろう。
拉致問題に関するアメリカの全面的支援を確認できたのも喜ばしい。金正恩と会う用意があるとのメッセージを、トランプを通じて北朝鮮に伝えさせようとしたのは賢明だ。
岸破外交で蔑ろにされてきた「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)。力強く推進することを確認したことは慶賀の至りだった。さらに南鳥島でのレアアース開発にアメリカの協力を確保したことも、極めて大事な進展だ。
第四に、日米同盟黄金時代をテレビカメラの前で演出できたことだ。
トランプの高市総理に対する気の使いようは、特筆すべきだった。「非常に特別な客人」「偉大な友人でありパ-トナー」「尊敬する」「衆院選挙での圧巻の勝利」など、美辞麗句のオンパレード。昨年2月の石破訪米時とは雲泥の差だ。総理が変われば、国家間の関係もここまで変わるのだ。
トランプは記者団に対し、自分だけでなく高市総理への質問を繰り返し求めた。そしてホワイトハウスでの晩餐会。高市総理のエスコートや演奏曲の選曲にあたり、トランプ自らがきめ細かい配慮を示した。まさに、見事に紳士を演じたのだ。
これに対し、高市総理は晩餐会冒頭、安倍晋三元総理の名言を引用して「日本は復活した」と力強く述べ、万雷の拍手に包まれた。また「日米が共に強くなり、共に繁栄する」と呼び掛けた。ここに現在の日米同盟の緊密さが表れている。
そんな地合いがあったからこそ、ホルムズ海峡への艦船派遣の件で、日本も当事者であるにもかかわらず、名指しで批判されたのはNATO諸国にとどまり、「日本はNATOとは違う」と指摘されたと言えよう。
それにつけてもどうしようもなかったのは、オールドメディアの金太郎飴で進歩が見られない取材ぶりと立ち居振る舞いだ。米国からの注文というアングルに囚われ、日本がアメリカの圧倒的軍事力と情報力を利用する「利米」の発想とは無縁だった。
イラン攻撃につき事前に同盟国に通報されなかった点をあげつらい、トランプから真珠湾攻撃に言及される切り返しを招いた、テレビ朝日の記者。平和ボケでナイーブな「使い勝手のいいお馬鹿」か、日米同盟に楔を打ち込むことを企図した確信犯か。両方かもしれないと思われてしまうところが嘆かわしい。
もっとも、SNSを通じてその愚劣さが世界に発信された点は、慶賀の至りかもしれない。
高市外交に欠かせないのは、国民の理解と支持なのである
●プロフィール
やまがみ・しんご 前駐オーストラリア特命全権大使。1961年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、84年に外務省入省。コロンビア大学大学院留学を経て、ワシントン、香港、ジュネーブで在勤。北米二課長、条約課長の後、2007年に茨城県警本部警務部長を経て、09年に在英国日本国大使館政務担当公使、日本国際問題研究所所長代行、17年に国際情報統括官、経済局長を歴任。20年に駐豪大使に就任し、23年末に退官。同志社大学特別客員教授等を務めつつ、外交評論家として活動中。著書に「中国『戦狼外交』と闘う」「日本外交の劣化:再生への道」(いずれも文藝春秋社)、「国家衰退を招いた日本外交の闇」「高市外交の正念場」(いずれも徳間書店)、「媚中 その驚愕の『真実』」(ワック)、「官民軍インテリジェンス」(ワニブックス)、「拝米という病」(ワック)などがある。
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