事件
Posted on 2026年04月28日 11:15

北海道・旭山動物園「焼却炉で妻を焼いた」遺体が見つからなくても殺人罪は成立するか? 千葉県「類似事件の判決」は…

2026年04月28日 11:15

「動物園の焼却炉で、妻の遺体を骨も残らないほど焼いた」
 ゴールデンウィークを直前に控え、北海道・旭川市の旭山動物園で発覚した、職員による戦慄の告白。30代の男性職員の妻は3月下旬から行方不明となっており、北海道警がこの職員を事情聴取したところ、とんでもない供述が出てきたのだ。

 社会部記者が解説する。
「男性職員は3年前に旭川市内に新築の一軒家を構え、犬や猫に囲まれて暮らしており、家の前で仲睦まじくバーベキューを楽しむ姿が、近隣住民に目撃されています。そんな幸せな日常の裏で、妻が周囲に『夫から脅迫を受けていて怖い』と切実な悩みを漏らしていたといいますから…」

 妻の姿がなくなった後、この男性職員は住民に「妻は東京に行っています」と説明していたようだが、供述通りならその時すでに、妻の遺体は動物たちの死骸を処理するための焼却炉で、猛烈な炎の中にあったことになる。
「旭山動物園の焼却炉は感染症予防のため、骨さえ残さないほどの超高温、高火力で、煙も出ない。道警は2日間にわたって捜索し、4月26日には職員の自宅を家宅捜索したものの、遺体の発見は依然として難航している模様です」(前出・社会部記者)

「自供はあるが、遺体がない」という、この事件。説明するまでもなく、刑事裁判において、殺人を証明するための「一丁目一番地」は遺体の存在だ。凶器は何か、死因は窒息か失血か、それ以外か。
 それらを物語る遺体は、いわば「最強の証拠」だ。となると、今回のように遺体がなくても逮捕・起訴は可能なのだろうか。

自宅から血痕・検索履歴・道具購入・虚偽の説明が決め手に

 検察関係者に聞いてみると、
「2018年には千葉県で今回のものと酷似した事件が発生し、夫が殺人と死体遺棄の疑いで逮捕されています。この時、遺体は発見されず、夫は『事故死だった』と殺意を否認しました」

 しかし裁判所が男に言い渡したのは、懲役21年という重刑だった。決め手となったのは遺体そのものではなく、生活の痕跡と男の不審な言動で、
「具体的には、自宅から拭き取られた跡のある大量の血痕や、 殺害を想起させる検索履歴、道具の購入の事実、そして周囲への『妻は家出した』という虚偽の説明でした。これらが『殺害以外に説明がつかない』と判断されたというわけです」(前出・検察関係者)

 つまり、遺体がなくても他の状況証拠を積み上げれば起訴・有罪に持ち込むことは十分に可能であり、今回の旭山動物園の事件でカギを握るのは「秘密の暴露」だ。
「押収された車両から、妻のDNAや血痕が出るか。あるいは『燃やし尽くしてやる』というメッセージの送信履歴から、脅迫の裏付けが取れるか。そして焼却炉から骨の一片、あるいは微細なDNAが検出されるか否かが重要になります」」(前出・検察関係者)

 そこにはどんな真実が隠されているのか。道警の捜査は続く。

(灯倫太郎)

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