社会
Posted on 2026年04月29日 08:30

「注意情報解除」の陰で「不気味なスロースリップ」が三陸沖を北上中!気象庁が口ごもる「空白域の巨大地震」危険度MAX海域

2026年04月29日 08:30

 三陸沖地震から1週間が経過した4月27日の夕方、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を解除した。しかし、注意情報が発令されていた1週間は、日常生活や経済活動などを考慮した暫定期間にすぎない。
 気象庁は引き続き、巨大海溝型後発地震への警戒と備えを呼びかけており、27日早朝には北海道の十勝地方南部を震源とするM(マグニチュード)6.2の内陸型地震(最大震度5強)が発生している。

 気象庁が巨大海溝型後発地震の発生エリアとして想定しているのは、三陸沖から根室沖にかけてのプレート境界(日本海溝と千島海溝)である。
 そんな中、三陸沖のプレート境界で観測されていた「スロースリップ」にまつわる衝撃情報が飛び込んできた。

 スロースリップは陸側のプレートがゆっくりとズレ動く不気味な現象で、陸側のプレートが一気に跳ね上がる巨大海溝型地震との連動性が強く指摘されている、極めて危険なものだ。

 地震学の専門家が、コトの次第を明かす。
「三陸沖では昨年11月9日のM6.9(最大震度4)の地震発生以降、体に感じない『微動』と呼ばれる極めて小さな揺れ、すなわち『スロースリップ』が頻繁に観測されています。これが昨年11月の震源域から北上を続ける中、後発地震注意情報の対象となった4月20日の三陸沖地震(M7.7、最大震度5強)が発生しました。その後もスロースリップは、北側にある『巨大海溝型地震の発生空白域』に向かって移動を続けており、多くの専門家が『この空白域にあたるプレート境界で巨大地震(M8~9クラス)の発生が差し迫っている』との懸念を口にしているのです」

気象庁はパニック拡大に配慮して控えめなアナウンスを…

 その空白域とはズバリ、1994年暮れの三陸はるか沖地震(M7.6、最大震度6)と年明けの余震以降、大きな地震が発生していない海域だ。地震学の専門家が続ける。
「三陸はるか沖地震で割れ残ったエリアは、1968年に発生した十勝沖地震(M7.9、最大震度5)で割れ残ったエリアと重なっています。地震の名称こそ『三陸はるか沖』に対して『十勝沖』と異なっていますが、地震学上の解析結果から得られた2つの地震の震源は、ほぼ同じ。しかもその危険空白域で今、北上中のスロースリップが観測されている。まさに『待ったなし』の状況と言っていいでしょう」

 実は気象庁も今回の後発地震注意情報の解除に際して、三陸はるか沖地震を取り上げる形で警鐘を鳴らしているが、アナウンスはパニックの広がりに配慮した、控えめなものだった。
 逆に言えば、地震学の専門家らのように強く踏み込めなかったところにむしろ、気象庁が秘かに抱いている「ただならぬ危機感」が読み取れるのだ。

 巨大海溝型後発地震については引き続き「最大限の備え」が不可欠である。

(石森巌/ジャーナリスト)

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