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Posted on 2026年06月08日 06:30

ホビーショップに中年オヤジが群がる「ミニ四駆」「ハイパーヨーヨー」大人の本気カスタム「リバイバル大ブーム」

2026年06月08日 06:30

 街のホビーショップやレトロ玩具店には今、平日のオフィスで見かけるような中高年男性が熱い視線を注ぐ、奇妙な光景が広がっている。彼らの目当ては最新のゲームソフトではない。かつて1980年代から1990年代に爆発的なブームを巻き起こした「ミニ四駆」や「ハイパーヨーヨー」の復刻版や最新モデルである。
 当時、小遣いが足りずに涙を飲んだ少年たちが40代になり、潤沢な経済力を武器に「大人の本気カスタム」に興じるリバイバルブームが起きているのだ。

 玩具カルチャーの動向を取材するトレンドライターが言う。
「かつてのブームとの決定的な違いは、資金力にモノを言わせた『大人の全力投球』にあります。単なる懐古趣味に留まらず、最新のカーボン素材のステーや、高精度なベアリング技術を惜しみなく投入する。夜な夜な自宅の書斎でコンマ数秒を削るためにマシンを研ぎ澄ます時間は、仕事や家庭のストレスを完全に忘れられる究極のサードプレイス(第3の居場所)として機能しているのです」

高性能シャーシやプロ仕様の超高性能モデルが登場

 当然ながらメーカー側も戦略として、このオヤジたちの財布を狙い撃ちにしているといい、
「例えばミニ四駆を販売するタミヤは、往年の名車を現代の高性能シャーシで復活させ、大人向けの公式レースを全国で定期開催しています。ハイパーヨーヨーも金属リムを搭載したプロ仕様の超高性能モデルが登場するなど、ギミックの進化が男心をくすぐる。かつての『おもちゃ』は今や、車いじりやツーリング、DIYに匹敵する、奥深い大人の趣味へと昇華しているのです」(前出・トレンドライター)

 仕事帰りにパーツを買い漁る様子を報告するオヤジたちのSNS投稿は相次ぎ、ホビーショップのサーキットは週末になると、仕事終わりのサラリーマンで満員御礼状態。当時、100円のモーターを買うのすら躊躇していた少年が、数万円のカスタムパーツを迷わずレジへ運ぶ。
「あのワクワク感をもう一度味わえるなら、安い投資です。少年の心を持ったまま大人になった彼らの情熱は、雨の季節の憂鬱を吹き飛ばす熱気に満ちていますよ」

 かつての情熱を呼び覚まし、本気で遊ぶ大人の男たち。雨音を聞きながら小さなマシンに夢を注ぎ込むその背中はどこか誇らしげで、少年の輝きを取り戻しているのだった。

(滝川与一)

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