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記事全文を読む→中国・習近平に迫る「独裁の終わり」自ら任命した高官を次々と粛清したら「命を狙われて雲隠れ」
世界経済を大混乱に陥らせたイラン戦争でホルムズ海峡の閉鎖が解放へと向かう中、中国・習近平国家主席の動向に「疑問」が生じている。
振り返れば、習主席は昨年10月の韓国訪問を最後に、外遊していない。正確に言えば、外遊に行くことができなかったのだ。そのため「雲隠れしていた」との噂が広まった。
中国で最高政治指導者が長期にわたって国を離れられない時は、必ず表に出せない、体制を揺るがしかねない事情を抱えている。
今年5月、トランプ大統領を赤い絨毯の上で異常なほどに大歓迎し、プーチン大統領とも抱擁して再び大歓迎の宴を誇った習主席は、権力を誇示した。
この大歓迎ぶりは異常である。習主席はこの大歓迎で、何を隠そうとしたのか。「謎」を解き明かさねばばならない。
ひと言で伝えるならば、トランプとプーチンに対する華やか外交は「習近平時代の終わりの始まり」を示す「ショー」だったにすぎない。
それを端的に表す出来事が、米中首脳会談直前の5月7日にあった。この日、中国の軍事法廷で、元国防相への判決が下されたのだ。
軍事法院は元国防相の魏凰和氏(収賄罪)と、後任の李尚福氏(収賄罪及び贈賄罪)に対し、執行猶予2年の死刑判決を言い渡した(2年後に減刑され、無期懲役になる)。さらには中央軍事委員会委員の苗華氏も逮捕されている。
注目すべきは、苗華氏を含め、いずれも習主席が自ら抜擢して任命した高官だったことだ。しかも、彼らが逮捕された後の2026年1月には、中央軍事委員会の副主席であり、習主席の幼馴染と言われる張又狭氏、さらに劉振立氏の2人が粛清された。
つまり中国共産党の最高権力集団である、7名からなる中央軍事委員会の5名が欠員となり、習主席と仲間の告発を業務とする規律検査担当の張昇民氏、この2人だけになったのだ。
もはや側近を信じられなくなっている
人民解放軍の上部組織の腐敗は、軍全体に腐敗が及んでいるということである。このため習主席が「台湾併合は国家悲願である」と言い、台湾開放が「使命だ」と叫ぼうが、人民解放軍は国民同士が戦うことを潔しとせず、「台湾統一」の言葉には踊らない。
文化大革命の悲劇を二度と繰り返さないために、最高権力者の任期を2期10年とする、鄧小平時代に定めた掟を強引に変え、3期4期どころか終身国家主席への道を開いた習主席は、毛沢東に匹敵する権力を握った。
そのかたわら、習主席は最高権力者を次々に粛清し、権力構造を空回りさせている。毛沢東の晩年がそうだったように、習主席は側近を信じられなくなっているのだ。
毛沢東は最高権力者に上りつめる課程で、ライバルの粛清を繰り返した。晩年になると側近に対する不信感は頂点に達し、周恩来がガンに侵されると、死を願って治療させなかったほどだ。さらに自ら後継者に指名した林彪をも、反乱を理由に粛清している。
ここで冒頭に書いた「雲隠れ」の理由が見えてくる。粛清を繰り返す習主席が「命を狙われたから」だと…。
(団勇人)
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