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記事全文を読む→「外れるのはカズ、三浦カズ」失意の帰国会見で語られた「日本代表の魂」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
サッカーW杯北中米大会1次リーグ。強豪オランダとの初戦を2-2で引き分けた森保ジャパンは日本時間6月21日午後、第2戦でチュニジアと対戦する。
勝ち点1で臨む日本は、勝てばF組3位以上が確定。勝ち点4で全12組中、1次リーグ突破となる上位8チームに入る可能性は高い。
日本代表の出場は8大会連続となるが、過去にはサッカー界を激震させる「大事件」が起きた。W杯フランス大会直前の1998年6月2日、日本代表の合宿地だったスイスのミニヨンで、岡田武史監督(当時)が読み上げた出場メンバー発表の記者会見である。
「外れるのは市川(大祐)、カズ、三浦カズ、それから北澤(豪)。この3選手です」
合宿地には25人の選手が帯同。しかし本大会に登録できるメンバーは22人だ。日本のW杯初出場の最大の立役者であり、誰もが本大会でプレーすると疑わなかった絶対的エースの、まさかの落選。日本中がパニックに陥った。
それもそのはず、日本の悲願だったW杯初出場の扉をこじ開けたのは間違いなく、カズだった。予選では獅子奮迅の活躍を見せ、日本サッカーのシンボルとして君臨し続けた男を、本番直前で切り捨てる。
この非情な「カズ切り」にメディアは大騒ぎだ。加えて指揮官の非情ぶりを責め立てる声や、JFA(日本サッカー協会)への抗議電話が殺到することに。
金髪に染め上げて臨んだ緊急記者会見
落選直後のカズは、ともに外れた北澤豪とイタリアのミラノへ。報道陣が待つ成田空港に姿を現したのは、6月5日だった。金髪に染め上げ、緊急記者会見に臨んだカズは、悔しさを押し殺しながら次のように語った。
「Jリーグが始まって5年間、そして予選(1993年『ドーハの悲劇』から1997年の『ジョホールバルの歓喜』まで)を戦ってきた日本代表としての誇り、魂みたいなものは、向こう(フランス)に置いてきたと思っているんで。 みんなには絶対、頑張ってもらいたいと思います」
自分は本大会のピッチに立てないが、これまでの全ての思いをフランスに残してきた。出場メンバーにそれを託したのだと…。
「カズを外した日本代表」は、カズの魂という目に見えない巨大なプレッシャーを背負って、本大会に臨むことになった。結果は3戦全敗。カズが放った日本サッカーへの愛とプライドを表現した言葉は今なお「スポーツ界における屈指の名言」として語り継がれている。
(山川敦司)
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