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記事全文を読む→「着ぐるみ侵入事件」に続いて…市川動植物園「パンチ君」への「赤い光」攻撃は「異常行動と失明」を引き起こす
千葉県・市川市動植物園のアイドル、ニホンザルの「パンチ君」がまたしても、身勝手な人間の攻撃を受けている。サル山への着ぐるみ侵入事件で全国を驚愕させたことは記憶に新しいが、今度はなんと、レーザーポインターの執拗な照射が明らかになった。
入園客からの通報で動画を確認したところ、1週間ほど前にレーザーポインターが照射された可能性があることが判明。現時点で健康被害などはないものの、園では今後、事件性の有無について警察と情報共有を行うとしている。
実はパンチ君が強いられる「不本意な試練」は、これが初めてではない。ここ数カ月の間に、本来は生命の尊厳を学ぶはずの動物園が、一部の不届き者による「自己顕示欲の劇場」と化しているのだ。
野生の本能で生きる彼らにとって、ただでさえフラッシュ撮影や大声での威嚇はストレス源となる。パンチ君もそれに耐え続けてきたことだろう。そこに発生した、レーザーポインター照射。これは、単なるいたずらの域を越え、彼らの生活を脅かす悪質な暴力行為と言っていい。
光を追いかけさせられた動物が抱えるストレスとフラストレーション
その背景にあるのが、SNSでの「バズり」を渇望する現代特有の病理だ。動画サイトやSNSに「面白おかしい反応」を切り取りアップできれば、見知らぬ誰かからの承認を得られる。つまり彼らにとってサル山は、生き物が暮らす場所などではなく、スマホ越しに優越感を味わえる「生きたゲームの画面」にすぎないのである。
動物は光を追いかけさせられることで、強いストレスとフラストレーションを抱え、
「最悪の場合は強迫性障害のような異常行動に発展する、と言われています。眼球への直接的な悪影響は甚大で、網膜の黄斑部に強いレーザーが集中すれば、不可逆的な視力低下や、最悪の場合は失明のおそれがあります」(動物の生態に詳しいジャーナリスト)
パンチ君だけでなく、動物園にいる動物たちが安心して暮らせる環境は、来園者ひとりひとりの倫理観に委ねられている。しかしこんな「映え至上主義」がエスカレートすれば、このサル山に平穏が戻る日は遠い。動物たちは決して、人間のバズり稼ぎの道具ではないことを、われわれ人間は改めて、心に刻むべきなのである。
(灯倫太郎)
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