政治
Posted on 2026年06月29日 20:30

中国108階建て高層ビルに小型機が突っ込んで習近平のメンツ丸潰れ!北京の「監視レーダーと防空ミサイルは役立たず」だった

2026年06月29日 20:30

 中国・北京市の防空システムは、とんだポンコツだったとバレてしまった。週末を前に家路に急ぐビジネスマンの帰宅ラッシュが始まった6月26日午後5時55分、北京のランドマークたる高層ビル「シティックタワー(中国尊)」(108階建て、高さ528メートル)に小型飛行機が激突、墜落した。操縦士1人が死亡し、13人以上が死傷したという。2011年9月11日に起きた、アメリカ同時多発テロを想起させる事故だった。

 北京市内では、9.11のような飛行機テロは起きないと言われてきた。北京のCBD地区(Central Business District、中心業務地区、北京市朝陽区)の上空はドローンと航空機の飛行禁止区域で、長距離と中短距離の三重の対空ミサイル、監視レーダー、中国軍が開発した最新レーダーを搭載した警戒機で守られている。

 ところがCBD地区からわずか50キロにある北京市平谷区の石佛寺飛行場から離陸した訓練用の小型飛行機「山河SA60 オーロラ」は、監視レーダーをかいくぐる低空飛行で「中国尊」ビルに向かった。
 中国尊ビルは最上階に中国共産党国家安全部の監視拠点や、中国の国営金融グループ中国中信集団、系列の国営メガバンク中信銀行の本店、アリババグループの北京本部が入る、中国経済の拠点だ。

 完璧とされた対空ミサイル網が仇となり、中国尊に向かう小型飛行機を察知できたとしても、CBD地区に向けて短距離ミサイルを発射できなかったようだ。
 軽量のカーボン素材でできた小型飛行機は衝撃で大破。巻き添えになった死者はいないとされるが、激突によりビルの強化ガラス2枚が破損。地上にガラスの雨が降り注ぎ、通行人がパニック状態になったという。

「犯人」は前述した国営金融グループ・中国中信集団の資産管理子会社「中信財富(CITICウェルス)」管理職である劉軍華(リュウ・グンカ)氏とみられている。
 米紙「ニューヨーク・タイムズ」などによると、劉氏には「数億元(数十億円)規模の汚職・資金流用疑惑」が浮上しており、中信集団グループ内の監査部門が「秘密裡の調査」に着手したところだったという。

108階は国家安全部の「対テロ監視拠点」だった

 中国当局は劉氏の年齢も素性も明らかにしておらず、劉氏が生存しているかのような偽装メール工作まで行っていた。中国中信集団は中国共産党に強力なコネがないと就職できないとされる上に、飛行禁止区域である北京上空の飛行許可が降りる人物となると、中国共産党上層部の縁故者である可能性が高い。

 さらに共産党のメンツ丸潰れなのは、中国尊の105階から107階、最上階の108階は国家安全部の「北京市内の対空・対テロ監視拠点」だったこと。中国尊は建設途中に、約5キロ離れた中国共産党本部「中南海」内部が丸見えであることが発覚。望遠レンズで中南海方面を見ると、執務室や居住エリアにいる習近平主席の行動が24時間、筒抜けだったという。
 このため、当初は最上階に展望台を作る予定だったが、中国当局に105階以上を接収されてしまった。108階は機械室という名目だが、ドローンや不審な航空機が中南海やCBDに近づかないか、24時間体制で北京市内の監視モニターやセンサーを運用する国家安全部対空・対テロ監視センターが入っているとみられる。

 今回の「中国版9.11テロ」で反乱分子が中南海やCBDに入り込んでしまうと、対空システムが無力であることがバレてしまった。国家安全の理由で、6月29日に日本国内の20企業に禁輸制裁を与えたばかりの習近平だが、身近な共産党幹部による暗殺の心配をした方がよさそうだ。

(那須優子)

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