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記事全文を読む→六代目山口組 進化する「極道ネットワーク」(3)親戚・友好関係を全国に展開する
05年、司六代目体制が発足すると、同年のうちに山口組はより他団体との連携を強めていく。司組長が五代目会津小鉄会・図越利次会長と代紋違いの兄舎弟盃を結び、東亜会(現・東声会)、双愛会、二代目福博会などの諸団体を後見することになった。このほか、髙山清司若頭(当時=現・相談役)が後見する七代目酒梅組(大阪)、六代目合田一家とあわせ、司組長や髙山若頭が多くの他組織を後見するという形で、全国的に「極道ネットワーク」を進化させた。これはまさに司組長が、信奉する田岡三代目の遺志を正統に受け継いだことの証左と言える。
この時、業界の平和秩序構築を願う司組長の胸中について、当時の最高幹部は本誌インタビューで、「和が正義なんです」と語っている。「力こそ正義」と拡張を続けた五代目山口組時代の外交姿勢からの転換を暗に宣言し、「抗争なきヤクザ社会」の理念を掲げた。山口組事情に詳しいジャーナリストが言う。
「司組長の理念が業界から共感を呼んだのか、翌06年は史上初めてヤクザ社会で『抗争ゼロ』を記録。これは当局をも驚かせました」(ジャーナリスト)
翌06年にも、三代目浅野組(岡山)、三代目俠道会(広島)、二代目親和会、松葉会と次々に親戚関係を樹立し、この路線を強化していく。特に、東西平和の起点となってきた稲川会とは、二代目山川一家若頭だった内堀会長と二代目弘道会若頭だった六代目山口組・竹内若頭との五分兄弟盃が実現。現在も強力な連携を続けている。
毎年1月25日に開催される、新年会を兼ねた司組長の誕生会は、業界の平和共存の象徴とも言えるだろう。この日は全国から親戚・友好団体のトップや最高幹部が参集し、祝宴が盛大に開催されてきた。
これは司組長の「親戚団体とは身内同然に付き合うように」という教えに従ったもので、その後は山口組最高幹部が親戚友好団体トップの誕生祝いに各地を訪問するようになった。
15年の山口組創設100周年を祝う「山口組百年祭」を最後に、8月の山口組分裂騒動を経て16年以降は司組長の誕生日に他団体首領を招くことはなくなったが、今回のように夏と暮れの挨拶として親戚・友好団体のトップや最高幹部が司組長のもとを訪れることは恒例行事として継続しているのだ。
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