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記事全文を読む→【悲痛内情】暑すぎる動物園でライオンが次々と死亡「風が吹き抜けるサバンナ」とは逆の「狂気のコンクリート熱源地獄」
サバンナの覇者であるはずのライオンが、日本の猛暑の前に次々と倒れている。多摩動物公園(東京都日野市)では7月18日以降、飼育されていた16頭のうち10頭が体調不良を訴え、3頭が命を落とす異常事態が発生。園側は7月23日からライオンの展示を中止し、飼育舎にエアコンや送風機を増設。まさかライオンが暑さで死ぬとは……想定外かつ驚愕の事実に、大わらわの対応だったというのだ。
ライオンはサハラ砂漠から南のアフリカ大陸に生息するが、野生のライオンが暮らすサバンナは灼熱の地であると同時に、遮るもののない大自然。風が吹き抜け、夜になれば熱は速やかに発散されていく。
一方で多摩動物公園をはじめとする現代の動物園は、頑丈なコンクリート建築と鉄格子で固められている。そのため、日中に強烈な太陽光を浴び続けたコンクリートやアスファルトは巨大な「人工熱源」と化し、夜になっても熱気を放出し続ける。
すなわち逃げ場のない空間はサウナのような状態であり、分厚い毛皮を纏ったライオンがそこにじっとい続けることになる。
「そもそも暑さの中で動き回ることを想定していない身体構造を持つライオンにとって、このコンクリート地獄が、空気の温度以上に内臓をじわじわと蝕む凶器となったと考えられます」(動物園関係者)
氷のケーキを与え冷房完備の屋内に入れても「限界点」が…
この残酷な光景は、なにも日本だけのものではない。ここ数年の地球規模の気候変動で、海外の動物園や保護区でも、猛暑による動物の大量死が相次いで報告されているのだ。
例えば気温が40度から50度近くまで跳ね上がるインドでは、各地の動物園や保護区で、熱中症による動物の死亡が深刻な問題に。過去には、野生復帰を目指していた希少なチーターの幼獣が、猛暑の中で命を落としたほか、鳥類や大型草食獣が次々と倒れる異常事態が報告されている。
テキサス州などアメリカの猛暑地帯やヨーロッパの動物園では氷やミストシャワーを導入するも、動物が熱ストレスで命を落とすケースがあとを絶たないという。
地球沸騰化の前で今、世界中の飼育施設がなすすべなく、追い詰められているのだ。
インドや欧米の猛暑地域では、氷のケーキの給餌や冷房完備の屋内退避など、あらゆる対策が講じられているが、記録的な熱波により、もはや従来の飼育管理の延長では動物たちの命を守りきれない。すでに限界点に達している、という声が出始めている状況だ。
今や動物園という存在自体が、サバンナの再現を目指す「見世物の空間」から、地球温暖化から動物の命を守る「避難施設」へと生まれ変わる岐路に立たされているのかもしれない。
(灯倫太郎)
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