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記事全文を読む→エース・今井達也が熱中症降板だけじゃない西武の落とし穴「ベルーナドーム」にはエレベーターもなくて…
日本列島が6月から“酷暑”に見舞われているが、屋外球場で試合を行うプロ野球にも大きな影響が出ている。昨季の91敗から一転、今季はここまでAクラスに踏ん張っている西武。事件は6月27日、本拠地ベルーナドームでの日本ハム戦で起こった─。
「エースの今井達也投手(27)が4回途中、81球を投げた時点でマウンドにうずくまり、そのまま緊急降板。病院での診察の結果、熱中症と診断を受けました」(プロ野球番記者)
ベルーナドームはもともと、1979年に埼玉・狭山丘陵を掘り下げて西武ライオンズ球場として開業。その後、西武ドームへと変貌を遂げたのだが‥‥。
「東京ドームなどと異なり、天井の屋根や外周が壁で覆われず“自然と共存”する穴開きドームになったのです。背景には公園と一体型の“東屋”にすれば税金の徴収から逃れられるため。ただし、熱気や湿気はこもりやすく、春先は酷寒、夏場はサウナ化してしまう。当初、選手にとっては『鍛えがいがある施設』と楽観視されていましたが、今や命に関わる大問題。もっとも、国税の目は誤魔化せず、現在はしっかり税金を徴収されています」(前出・プロ野球番記者)
そもそも池袋、新宿から西武線を乗り継がなければ行けない場所にある上、親会社の西武ホールディングスはコロナ禍の影響をモロに受けて事業を売却するなど景気はいまいちパッとしない。
「球団は近年、180億円を投じて室内練習場と独身寮を新設しましたが、なぜかドームには手をつけようとしません。“完全密閉”にするには資金不足で親会社からの支援はまったく見込めないし、かといって身売りするにしても買い手がつかないのが現状。もはや放置するほかないのです」(球団OB)
すでに開業から40年以上経過している球場だけに、老朽化は顕著だ。
「グラウンドと関係者駐車場は、約6階分の高低差があるのですが、いまだにエレベーターが設置されておらず、年配の解説者は必死に階段を昇り降りしないと取材もままならないんです。結果、テレビ局やラジオ局は年配解説者の“ベルーナ外し”が進んでいます」(前出・球団OB)
不便を強いられているのは選手とて同じことだ。
「『試合で疲れているのに道具を持って毎試合、階段を昇り降りするのは厳しい』と不満の声がずっと出ています。もちろん、選手会から球団に要望も出ていますが、エレベーター設置には億単位の費用がかかり、こちらも設置できるかは未定です。過去に浅村栄斗、森友哉など主力の強打者が次々とFAのタイミングで他球団に移籍した背景には、本拠地なのに地の利をまったく生かせず、不便を解消しようとしない球団の消極的な姿勢に怒っていたともっぱらです。球団内ではメジャリーグ移籍を熱望する今井を『ポスティング移籍させて、その譲渡金でエレベーターを設置する』という仰天プランまで浮上するありさまです」(球団関係者)
球団はせめてベンチ内では快適に過ごせるようクーラーを設置したり、試合前の練習中には超大型の扇風機をグラウンドに向けて稼働させたりするなどしているが、死人でも出ない限り重い腰は上げそうにない。これでは選手たちがそっぽを向くのも仕方ないか。
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