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記事全文を読む→ホワイトハウスが公開した「トランプ政権礼賛ゲーム」が「丸パクリ低クオリティー」でも絶大な効果を生む理由
米ホワイトハウスが9月3日に公式サイトで公開したゲームコーナー「ARCADE」が物議を醸している。ここで用意されたのは、トランプ政権の政策を題材にした5種類のゲーム。そのうち「Rio Run」は、国境付近で移民を追いかけ、捕まえる人数を競うという内容だ。捕まった人物はオレンジ色の服に変わり、列になってプレイヤーの後ろをついてくる。
国境の壁を作るゲームは「テトリス」そっくり。ホワイトハウス公式SNSに投稿された宣伝映像では「SEGA」のロゴを模した「MAGA」が登場し、流れる音声はSEGAのままというお粗末さだった。
海外のSNS掲示板では、既存ゲームを模倣したことへの批判に加え、完成度の低さが指摘されている。さらに移民の扱いをめぐっては、人権団体が猛反発している。なぜ、こんなゲームを国家の公式サイトで公開したのか。
国際政治アナリストは、
「公的な場所をトランプ色に染められるという、権力の誇示の意味合いが強い」
とした上で、次のように解説するのだ。
ゲームの面白さは最初から捨てている
「支持者の私設サイトなら、単なる悪ふざけで終わる話です。ところが今回は、国家を代表するホワイトハウスの公式作品。そこにMAGAの世界観を持ち込み、トランプの名を冠した子供向け貯蓄制度『Trump Accounts』を宣伝するゲームまで並べた。いかに完成度が低くても、支持者からしたら『ホワイトハウスは完全に俺たちのものになった』という全能感を与える効果があります」
そればかりか、もともと政権を支持していない人たちへの効果もあるという。国際政治アナリストが続ける。
「トランプ政権のやりたい放題の政策に反発していても、こうした発信が繰り返されれば『またか』になり、いずれは『言っても仕方がない』に変わっていきます。抵抗感を慣れや諦めに置き換える演出とも捉えられますね。ゲームの面白さは最初から捨てた上で、『批判上等』の態度を見せつけることに意味があるのではないでしょうか」
画面の中だけのお遊びとは言い切れないのである。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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