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記事全文を読む→バルミューダ新型トースター4万6200円「3つのモード」追加で他社製品との差「機能と値段のメリット」はあるか
スマートフォン、ホットプレート、置き時計と、新製品を出すたびに価格の割高感を指摘されてきたバルミューダが9月29日、看板製品のトースターをフルリニューアルした。
標準モデル「BALMUDA The Toaster KTT02JP」が3万9600円(税込・以下同)、上位モデル「BALMUDA The Toaster Pro KTT03JP」が4万6200円。新型発表前の旧型「K11A」の公式価格3万3000円から6600円、Pro「K11A-SE」の3万8500円から7700円の値上げで、どちらも2割増しになる。
新たに加わったのは3つのモード。ベーグルやカンパーニュのように密度の高いパンに向く「サワードウモード」、揚げ物や総菜を温め直す「スチームデリモード」、旧型のフランスパンとクロワッサンの両モードを統合した「ベーカリーモード」である。スチームデリは同社の温め直し専用機の技術を応用し、冷めたフライを表面はサクッと、中まで熱く仕上げるという。帰りがけに買ったコロッケや総菜の温め直しには、旧型にはなかった専用モードが使える。
食パンを焼く基本部分は変わっていない。ヒーターは旧型と共通で、看板のトーストモードとチーズトーストモードは同社がすでに理想の仕上がりに達したとして、手を加えなかった。5ccの水でスチームを出す方式も、庫内寸法も、1300Wの消費電力もそのままだ。クラシックモードの温度設定は170℃、200℃、230℃の3段階から、200℃が消えて2段階になった。揚げ物やハード系のパンをよく食べる家庭なら新モードは生きるが、食パンのためだけに買い替えるなら、同じ焼き方のトーストに6600円多く払う計算になる。
他社の選択肢と並べると、価格の差はより鮮明だ。パナソニックの「オーブントースター ビストロ NT-D700」は、冷凍の厚切り食パンを火力と時間の自動制御で焼き、「フライ温め」も備える。実売価格は2万円台。日本エー・アイ・シーの「アラジン グラファイト グリル&トースター AGT-G13B」は、公式通販の価格が2万2000円。食パンを一度に4枚焼け、付属のグリルパンで調理もできる。新型バルミューダの半額前後で、同等の機能をカバーする製品があるわけだ。
発売時から1万5000円近く値上げ
そのバルミューダの、足元の業績は厳しい。2021年12月期に183億7900万円あった連結売上高は、2025年12月期に101億1500万円まで落ち込み、営業損益は8億6600万円の赤字だった。2026年上期も売上高は43億6500万円で、前年同期比15.8%減。それでも営業赤字は3億1400万円と、前年同期の3億8400万円から縮小している。今回は減収が続く中での新型投入となる。
2015年の発売時も約2万5000円と、当時のトースターとしては高価格だった。それでもスチームで焼くという斬新な機能が支持を集め、累計250万台を売った。新型はその軸を守りながら、揚げ物対応と価格2割増しを同時に打ち出したものだ。発売時から1万5000円近く上がった今、追加された使い道に消費者はもう一度、4万円を出すだろうか。
(ケン高田)
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