社会
Posted on 2026年06月19日 16:00

梅雨なのにストーブ火災!?「使っていない冬家電が発火する」知っておきたい原因

2026年06月19日 16:00

 東京都北区の滝野川第三小学校で6月19日に火災が発生し、児童と教師合わせて11人がケガをした。警視庁などによると、4階の音楽準備室から出火し、音楽室など約200平方メートルが焼損。授業中に焦げ臭いにおいがしたため教員が音楽準備室のドアを開けたところ、煙が充満していたという。

 不思議なのは、出火原因として「使われていないストーブ」が浮上していることだ。真夏日も珍しくない6月にストーブ火災と聞けば、多くの人が「なぜ今ごろ?」と首をかしげることだろう。

「暖房器具は使っている時だけ注意すればいいと思われがちですが、実はシーズンオフの保管中にもリスクは潜んでいます」
 こう話すのは、家電ライターだ。電気ストーブやファンヒーターは、長期間使用しない間に内部へホコリが入り込んだり、配線や電子部品の劣化が進んだりすることがあるという。

 家電ライターが続ける。
「特に製造から10年以上経過した製品は要注意です。絶縁性能の低下など経年劣化が進むと、予期せぬ発熱やトラブルが起きる可能性がある。使わないから安全というわけではなく、収納前の清掃や定期的な点検を心がけたいですね」

梅雨時に条件が揃いやすい「トラッキング現象」

 コンセントに差したまま放置された電気製品で起きる「トラッキング現象」もある。プラグ周辺にホコリが蓄積し、湿気を含むことで微弱な電流が流れ、最終的に発火する現象だ。梅雨時は湿度が高くなるため、条件が揃いやすい。

 今回のケースでストーブが実際の出火原因だったかどうかは、今後の捜査を待つ必要がある。しかし学校に限らず、家庭でも押し入れや納戸の奥にしまわれた暖房器具が「眠る火種」になる可能性はある。何年も点検していない電気ストーブやホットカーペット、電気毛布などがあれば、状態を確認しておきたいところだ。

「使っていないから大丈夫」と考えがちだが、それは必ずしも正しくない。季節外れのストーブ火災は、私たちに「冬家電に潜む火災の危険性」を改めて突き付けたのである。

(カワノアユミ)

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