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記事全文を読む→KDDI子会社「モンゴル草原大火災」に「物言い」をつけた元朝青龍は日本の味方か敵か
日本とモンゴルの外交問題に発展したモンゴル草原火災に、元横綱・朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が「物言い」をつけた。
火災が起きたのは10月8日。モンゴル東部ドルノド県のヌムルグ自然保護区で規模な草原火災が発生し、東京都の約2.4倍にあたる約5288平方キロに火災が及び、保護区の約8割が焼失した。
この保護区には世界で唯一、現存する野生馬の「蒙古野馬」のほかにオオカミ、ハヤブサ、ノガンなど世界的な絶滅危惧種が生息。モンゴルメディアはKDDI子会社モビコムの活動に伴い火災が発生したと指摘、モンゴル政府が同社に損害賠償請求を検討していると報じた。
日本でも「報道ステーション」(10月22日・テレビ朝日系)は中国新華社通信の報道を引用する形で、モビコム関係者らが釣りを目的に保護区へ立ち入ったと報じた。KDDIは関係者が釣りや狩猟を目的に自然保護区に入ったというこれら報道を否定、モンゴルと中国の国境地帯に整備した通信設備の開通式典への出席と、通信品質の確認だったと説明している。
そんな中、日本とモンゴルを知るダグワドルジ氏が、自身のXで問うている。最初は10月21日の投稿だ。
〈一方的な日本人が悪いじゃなくて、現地で連れて行ったモンゴル国会議員たちは言わないの?〉
火災の背景にモンゴルの国会議員の関与があったことを指摘。さらに23日には
〈歴史的な戦争、ノモンハン事件エリア〉
〈報道の圧力って。。。どんな国にあるんだね。おかしい〉
〈というわけで、保護区問題は今や3カ国に関わる問題になってしまった!〉
とロシア語を交えて投稿。
来日して高市総理に面会すると宣言
ダグワドルジ氏は被災地が1939年に日本の関東軍、満州国軍とソ連とモンゴルの連合軍が衝突した「ノモンハン事件」の舞台という政治的背景を説明した。ノモンハン事件を機に日本軍はソ連侵攻を断念、東南アジアに南進する。モンゴル人にとっては反日感情を想起させ、モンゴルとソ連の友好・軍事協力の象徴である。
だが文末に付けられたのは、モンゴルと日本の国旗、ロシアではなく中国の国旗。この問題に中国が介入していることを匂わせたのだった。そして26日の投稿で、次のように訴えている。
〈モンゴル側、日本側の双方で、圧力をかけてこの件を風化させ、問題を沈静化させようとする動きが非常に強まっています〉
〈現在、この件について、すべての内容を確認し、詳しく精査しているところです〉
日本の味方に見えるダグワドルジ氏だが、10月8日付の投稿では日本の三菱と三井が出資するロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」プロジェクトに言及。ウクライナ侵攻をめぐり経済制裁中の日本がロシアへの出資を続けており、モンゴルもロシアとの金融決済や経済取引を拡大させるべきと提案している。日本だけでなくロシアとのビジネスも模索中のようだ。
最新の投稿で、近々来日して高市早苗総理大臣と面会すると宣言したダグワドルジ氏。いったい何を提案するのか……。
(那須優子)
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