社会
Posted on 2026年10月27日 17:00

東北大学チームに「出場停止処分」の「鳥人間コンテスト」50代視聴者が懐かしむ「絶対に飛ばないだろう」「ハラハラする機体」が出てきた時代

2026年10月27日 17:00

「鳥人間コンテスト2026」に出場した東北大学のチームに危険行為があったとして、読売テレビが次回大会への出場停止処分を下した。ただし、執行猶予期間を設けるという。

 読売テレビ公式サイトでは「鳥人間コンテスト大会実行委員会」名義で、危険行為の中身を次のような説明がなされている。
〈プラットホームから離陸後左旋回して飛行禁止区域への接近行為を行ったばかりか、飛行禁止区域に進入しました。パイロットに義務付けられた危険回避行動の遅れから、着水した地点は陸地が目前に迫る水域でした〉
 東北大学チームは失格となっていた。

 安全確保のために厳しい対応が求められるのは当然だが、このニュースをきっかけに、かつての大会を懐かしく思い出した昭和世代がいるのではないか。

「昔の『鳥人間コンテスト』は、もっと自由で面白かったですよね。絶対に飛ばないだろうと思うような鳥の仮装で登場したり、飛び立ったと思ったら、すぐに着水してしまう機体もあった。そういう手作り感も含めて楽しめたんです。最近はああいうハラハラするような機体は見かけなくなりましたね。もちろん、安全面を考えることも大事ですが、昔ならではの面白さも懐かしく感じます」(50代の男性視聴者)

重大事故が立て続けに発生したことも

 もちろん、短い飛行や早い着水が危険だから禁止された、と単純に言い切ることはできない。ただ、競技の高度化とともに、安全管理の考え方やルールは変わってきたとみられる。
今回の処分は、そんな大会の変遷を振り返るきっかけになりそうだ。

 一方、同大会では過去に重大事故が起きている。2006年には機体が護岸に衝突して、パイロットが重傷を負った。翌2007年にも機体の破損によって女性パイロットが落下し、後遺症をめぐって損害賠償請求訴訟に発展したと報じられた。
 こうした事故を経験しながら大会は続いてきたわけで、今回の処分は、その歩みの先にある出来事といえる。

 ただ、事故を防ぐための安全対策が求められる一方で、番組の大きな魅力だった自由な発想や意外性を、どこまで残せるのか、だ。
 バラエティー全盛期のテレビを知る世代にとって、あの頃のおおらかな番組作りは懐かしい。安全第一は当然としても、何でもきっちり管理されるコンプライアンス全盛のテレビ番組は、少し窮屈に映るのではないか。

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