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記事全文を読む→松井巨人に「高橋由伸ヘッドコーチ」誕生で候補者すら見当たらない「4番打者の育成」最重要課題をどうするか
松井巨人のヘッドコーチに、高橋由伸元監督の就任が決まった。松井秀喜新監督はコーチ陣の組閣について「1人だけ声をかけています」とは話していたが、その1人が高橋氏だった。
現役時代に後輩の高橋氏に対して松井監督は「ある意味、最初で最後。自分自身で危機感を感じた選手」とその打撃技術に感服。当時、指揮を執っていた長嶋茂雄氏も高橋氏に対し、
「定着こそしませんでしたが、その野球センスに惚れ込み、ウルフというニックネームをつけました。打撃面はゴジラ(松井)より上と認めていましたね」(巨人OB)
松井監督は現役続行に意欲的だった高橋氏が「強制引退」して巨人の監督に就任(2016年から2018年)した際には「その時期が気の毒だった」と、高橋巨人を常に慮っていた。
巨人では長い間「松井監督待望」が続いていたが、高橋氏や阿部慎之助前監督を押し退ける形の就任を固辞し続けていた。松井=高橋の2人の絆は2人しかわからないほど強い。
巨人のヘッドコーチはある意味、監督よりも重責だ。まずチーム成績の不振が続けば、監督よりも先に責任を取らされる「伝統」がある。作戦面はもちろん、監督と選手とのコミュニケーション役を担い、長嶋政権終盤の原辰徳ヘッドコーチ時代は、
「長嶋さんから毎試合の打順や守備位置を託されて、次期監督の帝王学を学んでいました」(前出・巨人OB)
指揮系統をわずか1季で差し戻す人事
松井監督が3年契約を満了すれば、ポストゴジラは高橋氏という継承路線が完成した。巨人にとって監督キャリアのある高橋氏が、監督経験のない松井監督を支える参謀役として復帰するのは極めて異例だ。今季7年ぶりにヘッドコーチを置かなかった1軍首脳陣の指揮系統を、わずか1季で差し戻す人事である。
来季の巨人は松井=高橋の二頭体制が首脳陣の軸となるが、岡本和真のメジャーリーグ移籍以降、候補者すら見当たらない「4番打者」の育成が重要になる。
今季の巨人は阿部慎之助前監督の不祥事で橋上秀樹監督代行が指揮を執ったが、打順も守備も日替わりで、とにかく貧打に苦しんだ。巨人ファンにとっては待望の二頭体制の誕生となったが、4番打者の育成は至難の業だ。
松井監督は現役時代、長嶋氏による「1000日計画」で正真正銘の巨人の4番になるまでに、3季近くかかっている。大型補強の動きが全く見えない中、現有戦力では来季も戦えないのが現実である。
(小田龍司)
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