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記事全文を読む→「トンデモ抗日ドラマ」を垂れ流す中国がメディア総出で「VIVANTは中国を侮辱した」とヒステリックにわめく滑稽さ
TBS日曜劇場「VIVANT」の演出をめぐり、中国の国営メディアが異様なまでの過剰反応を見せている。中国共産党機関紙の人民日報系「環球時報」などは、作中に登場する中国の秘密情報組織が日本人を拷問する場面について「中国を侮辱し、脅威論を誇張している」と息巻いた。
さらには指の切断といった描写が旧日本軍の手口と合致するなどとして、「日本自身が行った暴行を現代の中国人にすり替えている」と的外れな非難を展開し、国営中央テレビまでが「対立を作り出している」と同調する大騒ぎを演出している。
この手前勝手な被害者面には噴飯ものを通り越して、失笑を禁じえない。というのも中国のテレビ界を見渡せば、旧日本軍を残虐非道に描き、荒唐無稽極まる「トンデモ抗日ドラマ」が、国策プロパガンダの定番として量産されているからだ。
自国の作品では長年にわたり際限のない反日ヘイトを垂れ流しておきながら、日本のフィクション作品に少しでも中国の悪役が登場した途端、目を皿にして重箱の隅をつつき、官製メディア総出でヒステリックに怒り狂う姿勢は、およそ大国のそれとは思えない身勝手さである。
こうしたピント外れの激怒は、日本の視聴者からすれば格好の嘲笑ネタにすぎない。国を挙げて騒ぎ立ててくれたおかげで、結果として人気ドラマに巨大な無料の宣伝効果をもたらしているのだから、皮肉にもほどがある。
中国の一般国民はとっくにうんざりしている
最近の中国当局は、日本の防衛費増額や安保政策を捉えては、なにかというと「新型軍国主義の復活」とワンパターンに喚き立てる。
しかし、架空のエンタメ作品ひとつに国家の威信を絡めてヒステリックに噛みつく姿は、見せかけの強硬姿勢とは裏腹に、いかに彼らのメンツがガラス細工のように脆く過敏であるかを如実に物語っている。
そしてこの手のプロパガンダの連発には、ほかならぬ中国の一般国民さえもとっくにうんざりしており、やりすぎた宣伝工作はもはや自虐的な茶番劇へと堕ちている。
隣国のドラマひとつでこれほど醜態を晒す中国の幼稚さを見るにつけ、本当に情けないのは日本側のことなかれ主義だ。中国が少し騒ぎ立てるたびに「原因を作ったのはこちらではないか」と顔色を窺い、ひたすら日本の自重ばかりを説いてきた岩屋毅前外相をはじめとする弱腰の政治家たちは、この中国の滑稽なドタバタ劇を直視し、自らの卑屈な姿勢を根本から猛省すべきだろう。
(大嶋和人/政治ジャーナリスト)
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