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Posted on 2026年11月05日 17:00

松下奈緒「アナログナース」に激しく共感!「不正アクセス」だらけのAIデジタル時代と対峙する「今期No.1ドラマ」

2026年11月05日 17:00

 毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。

 三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を予定しているデジタルバンクでは、従来のようなキャッシュカードを廃止するとのことだが、素人からすると、このご時世になんでもかんでも「デジタル化」するほうが危険なんじゃないのかと不安になる。
 
 そんな私のような人間に深い共感を覚えさせるドラマが、テレビ朝日系・木曜ドラマ枠で放送中の「アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~」だ。オフィシャルサイトによれば、このドラマのあらすじは以下のようになっている。

〈大AI時代に突入した今、高度なシステムが医療を管理する時代に――ひとりの看護師が、生まれた。データに表れないわずかな異変に気づき、記録は手書きにこだわる。たとえ電気がなくても――たとえAIが答えを出せなくても――患者を救えるナースがいる。最強のフリーランス看護師・那須田灯。気をつけないといけない。そのナースの給料は――現金払いだ。なぜ彼女は“アナログ”にこだわるのか――。その謎は誰も知らない……〉

 主人公の那須田灯を演じるのは松下奈緒。感情に左右されることなく的確な指示を出し、迷いも無駄もない動きで患者に処置を施すその姿は「アナログ」どころか、血の通っていない「ロボット」か「アンドロイド」のよう。
「無表情なヒロイン」が活躍するドラマには「家政婦のミタ」「女王の教室」「家売るオンナ」(全て日本テレビ系)といったヒット作が多い。

 かくいう私も、当初こそ松下の「紋切り型の無表情」といった演技と「不適切にもほどがある!」(TBS系)以降の「令和の世の中に物申す」的な演出に、「またこの手のやつか」と高を括っていたが、気が付けばしっかりと見入ってしまう。最後には「もしかして、今期No.1ドラマかも」とまで思ってしまった。

あまりにベタな展開なのに痛快

 本作は「『ドクターX』『ザ・トラベルナース』の世界線が交差する3部作の集大成!!」が謳い文句だったりもする。そのうち那須田と大門未知子とのスーパータッグ、などというものが見られるかもしれない。事実、第1話のラストには「ザ・トラベルナース」の、九鬼静(中井貴一)と那須田歩(岡田将生)が登場した。

 その第1話では病院長の百井太郎(高橋英樹)が倒れた際、病状の診断も術式の決定もAIが行い、ロボットによる手術が決まるのだが、いざ手術の段になって那須田灯が、百井に事前に書かせていた手書きの「手術同意書」(拇印つき)を提示し、手術の腕はいいがアナログ人間の外科医・神戸大五郎(津田健次郎)が執刀することに。さらにAIが見落としていた癌を、開腹手術中に発見する……というシーンがあった。

 あまりに「ベタ」な展開ながらも昨今、道具として使っていたAIやデジタル機器に、いつの間にか「使われている」ように感じることが少なくなかっただけに、やけに痛快だった。
 ちなみに本作の脚本は「ドクターX」「ザ・トラベルナース」と同じく中園ミホが手掛けているのだが、彼女には「四柱推命の占い師」という顔もある。もしかして、デジタル社会が大きく揺らぐ現在を予知していたのだろうか。

(堀江南/テレビソムリエ)

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