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Posted on 2026年11月06日 12:00

【競馬のツボ】コースと馬場を問わない実力馬で破竹の勢い!高柳大輔厩舎「3人の名調教師の教え」と「馬房に火事の災難で一変」

2026年11月06日 12:00

 高柳大輔厩舎の勢いが止まらない。10月31日はJRAのファンタジーS(GⅢ)をニクスルーナで、翌日はアメリカのBCスプリント(GⅠ)をテーオーエルビスで、11月3日には地方のJBCレディスクラシック(JpnⅠ)をアンズアメで制した。まさに破竹の勢いだ。
 このコースと馬場を問わずに活躍馬を送り出す秘訣はどこにあるのか。それをみていくことにしよう。

 高柳調教師は父・武男氏が営む生産牧場で育ち、高校と大学は馬術に明け暮れる日々を送った。その後、ノーザンファーム、グリーンウッドで競走馬に関わっていく。競馬学校厩務員過程を経て、2003年に栗東トレセンに身を置いた。

 9回目の受験で調教師試験に合格。技術調教師として音無秀孝、角居勝彦、矢作芳人に付いて学ぶ。この3人の名調教師から得たことが大きかったという。
 2018年に厩舎を開業して、今年で9年目。まだリーディングの20位に入ったことはないが、JRA・GⅠはテーオーケインズで2021年のチャンピオンCを、テンハッピーローズで2024年のヴィクトリアマイルを、ミュージアムマイルで2021年の皐月賞、有馬記念を勝っている。

 その3頭からはいろんなことを学んだのだが、とりわけ最初にGⅠを勝ってくれたテーオーケインズが印象深いという。というのも、大きな災難を乗り越えてダート王になったからだ。
 3歳の8月に隣の馬房で火事が発生し、出火元の馬房は全焼。5頭の競走馬が死亡し、テーオーケインズの馬房へも火の手が回ってきた。幸いにも生き残ることができたが、5カ月の休養を余儀なくされる。この休養で馬が一変。ダート王への道を歩むことになった。印象深いのは当然だろう。

秋華賞で兄の管理馬スターズオンアースと激突

 高柳師はこう振り返っている。
「ダメージは大きかったと思うのですが、それを乗り越えて強くなったのですからビックリしました。この馬は海外でも競馬をしましたし、教わることが多かったです。頭が上がりません」

 忘れてはならないのが、美浦で調教師をしている兄・高柳瑞樹氏の存在だ。仕事の場は遠く離れているが、密に連絡を取り合って情報交換をする。2022年の秋華賞に出走させたサウンドビバーチェのように、兄の管理馬スターズオンアースと激突することもあった。良きライバルでもあるのだ。

 今のところ、通算勝利数では兄の方が67勝、上回っている。今後どうなっていくのかはわからないが、切磋琢磨して新たな競馬の歴史を作っていくのは確かだろう。

 では、グッドラック!

(兜志郎/競馬ライター)

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