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記事全文を読む→テリー伊藤対談「関根勤」(4)奥さんとはどんな出会いをしたの?
テリー 関根さん一家は、本当に仲よしですよね。夫婦円満の秘訣は何ですか。
関根 僕がモテなかったので、奥さんは本当に特別な存在なんです。僕は中・高・大学3年まで、つまりいちばん彼女が欲しい時に誰ともつきあえなかったんです。恋人が欲しくて欲しくてしょうがなかったのに。
テリー ええっ、意外だなぁ。モテそうなのに。
関根 とりあえずできないものはしょうがないので、その分のエネルギーをお笑い活動に注いで。モテなかったおかげでプロになれたのかな、と思うくらい。でも当時はあまりにもつらくて、「俺は硬派な男なんだ。女なんて好きじゃない」っていう仮面をかぶっていたんです。
テリー 元から女には興味がない振りをするってやつですね。あるある(笑)。
関根 その頃、日曜日は一日中ビル掃除のバイトをしていたんです。目の前をカップルが通ると、「そうやってうつつを抜かしてちゃダメだよ。俺は今自分を磨いてるんだ」とか、「これは俺の仮の姿だ。いずれ俺は輝くんだ!」とか、自分にウソをついて。
テリー 気持ちはよくわかりますよ。
関根 で、21の夏にお笑い仲間と海に出かけた時、「女の子を連れてくることができたら、パラソルに入っていい」と言われたんです。とにかく暑いから、早くパラソルに入りたくて、根性で女の子たちに声をかけた。その時、やっと自分の「俺は硬派だ仮面」を取ったわけですね。長年自分にウソをついていたので、仮面の下はドロドロでした(笑)。
テリー じゃあ海辺で奥さんと知り合ったの?
関根 いや、それが女の子に正直になれたきっかけだったんです。そのあと、成城大の1年生だった妻が、自分の妹を連れて僕の友人の大学に演劇の手伝いに来たんです。僕はまず先に、その9歳か10歳の小さい妹を笑わせて手なずけて、一日中、一緒にいたんですよ。そしてこっそり「キミのお姉さんの電話番号を教えて」って言ったんです。
テリー 正面突破じゃなかったのか(笑)。卑劣な手段ですねぇ。
関根 本人にはとても聞けなかったんですよ。そうしたら、その子が大声で「お姉ちゃーん! 関根さんが電話番号教えてってー!」と大声で呼んで‥‥。
テリー ハハハ!
関根 「終わったな」と思ったら、妻が来て、ニコニコして教えてくれて。それがきっかけでつきあうんですけど、僕はずっとモテなかったから「俺みたいなやつとつきあってくれてありがたい」という気持ちで今もいます(笑)。
テリー だけど、その気持ちのままでいることができるなんて、奥さんもすばらしい方なんでしょうね。
関根 結婚して、麻里が生まれて、彼女を育てるにあたって、大切なチームメイトのような感じでした。僕のDNAと一緒に生んでくれて、ありがとうっていう気持ちがあって。だから僕はずっと、恋人みたいな気分なんですよ。
テリー うわぁ、すごい。
関根 だけど妻は、僕に対しては単に「人間愛」になってるらしく、少し差があって、寂しいんですよ。
テリー 関根さんみたいな気持ちのままで奥さんを大事にする男性って、他になかなかいないと思う。関根さんは、ポジティブな考え方をしてますよね。僕なんかはけっこうひねくれ者で世の中を斜めに見るタイプなんです。関根さんには、そういったうがった見方というのは、ご自身の人生観にあまりないんですか。
関根 いやいや、ありますよ。後ろ向きの見方も自分にはあります。そういう気持ちがエネルギーになって、いつまでも落とし前がつかないでいるんですね。だからこそ、お笑いを続けてこられたんです(笑)。
テリー ああ、そうか。なるほど。これからはどんなことに挑戦していかれますか?
関根 今年で62歳なので、昔のようにバリバリと仕事ができませんし、若い芸人さんも頑張っていますから、ゆっくりとステージを降りていく感じでしょうか。あと、今はとにかく早く孫が欲しいですね(笑)
◆テリーからひと言
麻里ちゃんみたいに、明るくて聡明なすばらしい娘さんを育てた関根さんは、国民栄誉賞ものだね。関根ファミリーには、5年後の東京オリンピックで「おもてなし親善大使」を務めてもらいたいなぁ。
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