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記事全文を読む→森永康平「親父が変な発言をするとクレームが来た」/テリー伊藤対談(4)
テリー 今、お父さんとの共著「この国でそれでも生きていく人たちへ」が売れてますよね。これはどんなふうに作業を進めていったんですか。
森永 これは僕も親父もけっこう忙しくて、対談という形は実現できなかったんです。親父と僕と出版社の方とライターの方4人でZOOMで話したものを書き起こす形で作ったものですね。
テリー お父さんは完成した本は見れたの?
森永 いや、原稿が出来上がったのは去年の11月か12月ぐらいだったんですけど、いろいろな事情で出版が遅れて。発売した頃(※3月6日)には親父は亡くなってしまったので、ゲラだけ見ているっていう感じです。
テリー 親子で同じ「経済アナリスト」という肩書ですけど、言っていることは真逆だったりしますよね。
森永 そうですね。逆にそこが読みどころかなと。普通、本って著者の主張を聞かされて終わるじゃないですか。この本は両論併記と言うか、両サイドの意見が載っているので、主張を勝手に押しつけられるよりは、好きなほうを選んでいただけるかなっていう。
テリー バランスが取れますよね。僕は正直言って、康平さんの意見のほうが理にかなってるところが多いかなと思いますけど(笑)。
森永 ほとんどの方がそう言いますね。親父の主張はけっこうブッ飛んでるんで。それがたまに当たるんで、怖いんですけど。
テリー お父さんはすごくキャラが立っている人だったじゃないですか。これから康平さんもお父さんみたいになっていくんですか?
森永 いや、特にキャラを立てていこうみたいなことは考えてないんですけど。ただ、やっぱり普通にやっていても皆さんの話を聞くと、勝手にそういうふうになってしまうみたいですね。
テリー みんなに愛されるお父さんだったから。
森永 まぁ、良し悪しはありましたけどね。親父はSNSをやっていなかったので、親父が変な発言をすると僕のところにクレームが全部来たんですよ。
テリー アハハハハハ。そうなんですか。例えばどんな?
森永 例えば、うちの親父は「株が暴落する」とかけっこう言っていたので、その後に株がすぐ上がったりすると、いろんな人から「お前の親父が脅すから株売ったのに、上がってるじゃねえか。責任取れ!」みたいなクレームはいっぱい来ました。
テリー そうなんだ(笑)。康平さんに言ってもしょうがないのに。
森永 そうなんですよ。だから、僕もそう言ったんですけど、いまだに来ますよ。「言う相手が死んでるんだからしょうがないだろ」って。
テリー おもしろいなぁ(笑)。
森永 そういう苦情は出版社さんからも来ていて。親父が亡くなって初めて出る著作の出版社さんが、「森永卓郎の遺作」って広告を打ったんです。そうしたら翌日ぐらいに他の出版社さんから親父の本が出てしまって。
テリー ええっ(笑)。
森永 僕のところに「どういうことですか」って。で、1週間ぐらいしたら、また他の出版社から本が出て、「いつ書いたんですか。聞いてませんよ」って。結局、亡くなってからもう10冊ぐらい出てるんですよ。
テリー ダメじゃないですか。
森永 でも僕、辞書で調べたら「遺作」って、最後の作品だけじゃなくて、書き手が亡くなった以降の作品は全部そう呼ぶらしいんですよ。だから、各出版社さんに「皆さんの広告は嘘じゃありませんよ」って。
テリー そうなんだ。知らなかったな。ちなみにお父さんはミニカーのコレクションをしていたじゃないですか。あれはどうするんですか。
森永 弟が引き継いでいます。今は埼玉の所沢の「B宝館」に、ミニカーの他、親父のコレクションが13万点展示されています。
テリー 弟さんもミニカーが好きなの?
森永 いや。僕よりは弟のほうがセンスがあるって、親父が言っていて。僕に任せたら「換金しちゃう」って。
テリー そうなんだ(笑)。それにしても13万点ってすごいなぁ。
森永 重すぎて自宅の床が抜けたんです。ミニカーでそんなことになるって、たぶん親父ぐらいでしょうね。
テリーからひと言
僕もお父さんにはずいぶんお世話になったから、お会いできてよかった。今回はお父さんの話ばかりになっちゃったから、次は経済の話を聞かせてください。
ゲスト:森永康平(もりなが・こうへい)1985年、埼玉県生まれ。証券会社や運用会社にてアナリストとして株式市場や経済のリサーチ業務に従事。その後、インドネシア、台湾などアジア各国で新規事業の立ち上げや法人設立を経験し、事業責任者やCEOを歴任。現在、「株式会社マネネ」CEO。日本証券アナリスト協会検定会員。経済産業省「物価高における流通業のあり方検討会」委員。ユーチューブチャンネル「森永康平のリアル経済学」「森永康平のマネネTV」を運営。「EXECUTIVE FIGHT」55キロ級初代王者。近著に父・森永卓郎氏との共著「この国でそれでも生きていく人たちへ」(講談社)。
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