芸能

大物スター8人!「伝説の会見」パフォーマンス(1)勝新太郎の会見は天才ぶりが垣間見えた

20160630g

 不貞行為が報じられた三遊亭円楽。直後に開いた釈明会見では即席のギャグを披露して爆笑に変えた。だが芸能史を振り返れば、大物スターが円楽より一枚も二枚も上手のパフォーマンスで報道陣を驚かせていた。意外と知られていない「伝説の会見」。その舞台裏を名物レポーターが明かす!

「多くの人が円楽の会見にしびれたそうですね。しかし、はたしてアレを“名会見”と呼んでいいものか‥‥。というのも、長らく大喜利メンバーとして活躍してきた円楽なら、あれくらいの受け答えができて当然ですからね。私には落語にしか見えませんでした」

 こう語るのは、ベテラン芸能レポーターの前田忠明氏だ。

 一般女性との不倫スキャンダル発覚を受けて6月10日に開いた会見では、

「今回の騒動とかけまして今、東京湾を出ていった船と解く──その心は航海(後悔)の真っ最中です」

 こんな謎かけで報道陣の爆笑を誘った円楽だが、前田氏の目にもの足りなく映ったのも無理はない。というのも、これまで幾多の大物スターの会見に立ち会い、伝説のパフォーマンスを目撃してきたからだ。前田氏が続ける。

「後にも先にも、勝新太郎(享年65)ほど、話術にたけた役者はいません。彼は名優でしたが、台本がない会見においても天才ぶりを発揮していました」

 勝は90年1月、アメリカ合衆国ハワイ州のホノルル空港で、下着にマリファナとコカインを入れていたとして現行犯逮捕された。ハワイの移民局で開かれた記者会見には日本中のレポーターが集まり、そこで勝はこう発言した。

「違法薬物が勝手にパンツの中に入っていた。もう一生パンツをはかないようにする」

 現場に立ち会った石川敏男レポーターはこう話す。

「勝さんが自発的に発言したと思われている方が多いかもしれませんが、パンツの件を突っ込んだのは自分なんです。私が質問しなければ、この名言は生まれなかったでしょう」

 勝はこの薬物事件で、懲役2年執行猶予4年の判決を受けた。

「裁判では傍聴人を“観客”と呼んで、彼らをどうやって楽しませるかを常に考えていたようです」(ベテラン芸能記者)

 豪快を絵に描いたような勝だが、96年11月には「咽頭ガン」を公表した。

「医師にタバコを止められた」

 会見でこう話していた勝だが、その最中にプカプカと喫煙を始めたものだから、集まった記者はアゼンとした。

「生きるか死ぬかという時に、タバコを吸いだすとは思いもしませんでした。ハワイで逮捕された時もそうでしたが、自分のことなのに、どこか他人事のように話していたのを今でも覚えています」(前出・前田氏)

 ガンでこの世を去るのは、この会見から7カ月後のことだった。

「ああいう役者はもう現れないと思う」

 前田氏はしみじみと懐かしんだ。

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