社会

オウム残党「首都圏にサティアン建設」戦慄実態(3)

メンバーの「カルマ」を指導

 犯罪的と言える麻原帰依は、オウム残党のアレフのみならず、アレフに属さない少数信仰グループによっても進められている。前出・元信者が明かす。

「大きいのはまず、横浜のケロヨングループ。ここには28人います」

 これは、95年の強制捜査後にオウムから分裂した一団。「原点に帰る」意味でカエルのマスコットを持ち歩いていたことから、ケロヨンと呼ばれる。代表の北沢優子被告は04 年、修行中のメンバーを竹刀で叩くなどして死亡させた傷害致死事件で逮捕、起訴され、懲役8年の有罪判決を受けている。元信者が続ける。

「リーダー不在で活動を続ける彼らは『麻原が事件を起こさなかったら、今の日本のダメなところが噴き出てこなかった』と言う。ゴタゴタしている政治状況などを指すようで、つまり、サリン事件を肯定している。アレフの道場を使い、ふだんはサラリーマンやパートタイマーとして収入を得ています。夫婦もいれば、子供もいますね」

 昨年末、ケロヨングループのメンバーによるカラオケ集会が、横浜市内のカラオケボックスで開かれた。そこに参加したグループ関係者が明かす。

「まず、最近の活動報告をする。同僚がこんなことで悩んでいる、あのメンバーにはこういうカルマが残っているからこう指導してあげなさい、という相談もあった。それから低い声でマントラ(呪文)を3回唱え、手を合わせました。相変わらず、オウム、麻原称賛です。連れてきた子供たちは、アンパンマンの歌などを歌っていました」

 横浜にある別のグループは8人。「何があっても麻原は絶対」と、強烈な信仰心を維持しているという。

「あとは大阪・寝屋川市を拠点とする12人前後のグループ、20人ほどの名古屋グループ、福岡や仙台のグループなどがある。オウム裁判に関わった弁護士の一人は、『北海道に十数人のグループが7つある』とも言っています。こうした少数グループが全国に100ほどあるということです」(前出・元オウム信者)

 一方で“個人活動”を続ける元信者も数多く存在する。さる「1人オウム」はこう話す。

「アレフ、元オウム仲間とは一切、連絡を取り合っていないし、元オウムだと周囲に知られたくない」

 社会にバレぬよう、あくまで個人的かつひそかに信仰を続けているというのだ。

カテゴリー: 社会   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」