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記事全文を読む→“六角精児がハマる”これが「呑み鉄」の醍醐味だ!(2)大胆にさびれているJRの駅
そんな何もない田舎町では、民間鉄道とJRそれぞれの駅にも、その土地ならではの風情や哀愁を感じると言い、
「民鉄の駅は基本的に地元の人が使うので、こぢんまりと、ひなびている。JRは(第三セクターが作られたりして)栄えたあとにすたれ、地元の人が利用しなくなっているので、大胆にさびれています」
そうして、呑み鉄として日本各地を鉄道で旅するうち、さぞや全国の駅弁を味わい尽くしているのでは、と思いきや、
「僕は列車に乗り込む際、駅弁は買いません。なぜかというと、ロケ弁当を食べすぎて嫌になっちゃったから。だから出発前はたいがいコンビニでチーカマやべビースターラーメン、魚肉ソーセージといった練り物、乾き物を調達します。よく『駅弁は何が好きですか?』と聞かれますが、基本的に、鉄道マニアの中には駅弁が好きというのはいないはず。駅弁を食べる時間があるのなら、モーターの音をずっと聴いていたいとかね。だから呑み鉄の僕も駅弁ではなく、ふだん食べ慣れているものをツマミに、酒を呑んで車窓を楽しむ。それも呑み鉄の極意です」
そして夜は地元の居酒屋に入り、その土地ならではの肴をツマミに好きな焼酎を呑む、というわけだが、
「居酒屋選びは店構えとか暖簾の感じ、あとは(店先にある)メニューの書き方で選びますね。栃木駅の近くに武家屋敷みたいな店構えの居酒屋があって、入ってみたら普通の家の台所みたいなところだったこともありますが‥‥。で、『黒霧島』を頼んだら20分くらい出てこない。きっと店に置いてなくて、どこかに探しに行ったんでしょうね。他に客はいないし、帰るに帰れず、僕1人、ただ『黒霧島』を待っていたことを覚えています(笑)」
いわゆる「名物」にはこだわらないのも、呑み鉄の流儀のようで、
「その土地の人々が食べているようなもの、例えば野菜をゆでただけとか、魚のみりん干しなんかがうまかったりする。ま、今の世の中、築地に行けばたいがいのものは食べられますが、やっぱり空が違う。空気が違う。それが食材をいっそうおいしくさせてくれるんでしょうねぇ」
富山県の魚津に行った際には、居酒屋で白エビのかき揚げにハマって酒が止まらなくなり、気がつくと帰京する列車の予定時間に間に合わなくなったこともあった。
大阪から鳥取へと至るJR特急「はまかぜ」に乗り、泊まるなら温泉地がいい、と途中下車して城崎温泉に降り立った時のこと。城崎温泉といえば、政務活動費をだまし取ったなどとして、有罪判決を受けたあの「号泣県議」の「カラ出張先」として有名になった場所だ。
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