事件

アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.7(6)エリート&芸能人がつまずいた“愛欲の罠”

2016_60th_w

 この70年代は“愛”につまずくエリートや芸能人も目立った。

 73年9月20日号が取材しているのは、38歳の立教大学・大場啓仁(おおばひろよし)助教授が妻子4人で伊豆半島の石廊崎(いろうざき)から飛び降り心中をした事件だ。自ら死を選んだ原因は大場助教授が教え子の女子学生(24)との関係の清算に失敗、彼女を殺害したことが発覚したためだった。

 76年5月、芸能人による愛人殺人という前代未聞の事件が発覚、逮捕されたのが歌手の克美茂だった。落ちてきた人気を取り戻そうと、音楽関係者への接待を続けた克美は、借金がかさむ。そこで、愛人の銀座の人気ホステスをトルコ風呂で働かせ貢がせていたが、妻子がいたことがバレると、カムバックの足手まといになるとして絞殺。羽田空港に駐車した車のトランクから遺体が発見され、逮捕された。5月27日号の総力特集は、その詳細を伝えている。

 この総力特集はまた、落ち目になった芸能人の“アセリ”にも焦点を当てている。

〈「雨に咲く花」のヒットをとばした井上ひろしさんも──、

「ボクも(克美と)同じですけど、スターの座からだんだん落ちていくと、アセリが生じるんですよね。そういうとき(再起の)チャンスが訪れれば、これはもう万難を排して死にもの狂いになる。なにか障害があれば、それを踏み倒してでもやる。そういう意味では、ボク、こういう事件が起こるのもわかるようなきがするんです」〉

 率直なコメントである。それだけに、浮沈の激しい芸能界はつねに“第2の克美茂”の危険性を秘めている。いや、「殺人」までいかなければ、すでに第2、第3……の克美はすでに生まれているはずだ。

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「ふくよか巨大化」ギャル曽根に限界説浮上もテレビ業界が手放さない「絶対根拠」
2
高木豊が怒り爆発の猛抗議!楽天・今江敏晃監督「1年でクビ危機」にファンと激突
3
これは橋本環奈の「黒歴史」になる!「おむすび」からもう離脱して「あんぱん」を待ち望むガッカリ感
4
毛利元就に仕掛けたクーデターが大失敗!遺骸を谷底に叩き落とされた武将
5
それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「長寿の祝いはプレゼントや家族旅行よりも自宅での食事会をお勧めします」