社会

高田馬場ライバー刺殺事件「とんでもない余波」に怯えるキャバクラ嬢「太客問題」涙の告白

 白昼、路上での凶行がなんと動画中継された、東京・高田馬場の動画配信者殺人事件。「最上あい」名義でライバー活動していた佐藤愛里さんがメッタ刺しにされて死亡したのは、3月11日のことである。

 現行犯逮捕された高野健一容疑者は警察の調べに対し、「借金をしてまで250万円を貸したのに、いっこうに返済されなかった。それで犯行を決意した」と供述している。この事件はネット配信業界のみならず、広く社会に衝撃を与えた。

 実はこの事件をきっかけに、水商売の女性たちの間には不安が広がっている。とりわけキャバクラ業界では、ホステスに大金を貢ぐ「太客」との関係性をめぐり、様々な問題が浮き彫りになっている。都内のキャバクラ店関係者に話を聞くと、

「あの事件以降、お金を貸していた男性客がキャバ嬢に『やっぱり金を返してほしい』と言ってくるケースが増えました」

 中には金銭の返還を求めるだけでなく、関係がこじれた結果、脅迫トラブルに発展するケースもあるというのだ。

 いや、こうした金銭絡みのトラブルは、今に始まったことではない。昨年末、大阪・北新地の人気キャバクラ嬢が、かつて自身に何十億円という大金を貢いだ男性客によって過去を暴露される、という出来事があった。この男性は関係を断たれたことで逆上し、ネット上でキャバ嬢のプライベート情報を晒すなどの行為に及んだとされる。

 高田馬場でのライバー刺殺事件が、キャバクラ業界の「太客問題」に与えた影響は大きい。都内のキャバクラ嬢は今、恐怖の日々を過ごしていると、涙目で話すのだ。

「これまでさんざんお金を使わせてきたお客さんが、逆上して何かしてくるのではないかと、みんな戦々恐々としています。高額なプレゼントや現金の提供を受けることは珍しくないのですが、それが今になって大きなトラブルになるんじゃないかと…」

 キャバクラ業界ではこうした金銭トラブルを未然に防ぐための対策が求められているが、個人間の貸し借りやプレゼントの問題は、店側が完全にコントロールできるものではない。今回の事件をきっかけに、キャバ嬢たちがより慎重になるとともに、業界全体でも対策を講じる必要があるだろう。

(カワノアユミ)

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