事件

アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.16(4)周囲が証言する出所した少年Aの異常性

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 そしてその遺体に施されていた驚くべき所業について、こう記している。

〈「遺体を鋭利な刃物で両側をそれぞれ6.7センチ、深さ2センチにわたり切られているほか、右前額部の表皮がはがれてい頭皮下に出血。左右の目を『X』印に切り刻まれていました。このうち、額の傷とX印の目の傷には生活反応が認められた。ということは、つまり、生存中に傷つけられた可能性もあるんです」(社会部記者)〉

 それから犯人が逮捕されたのは遺体発見から31日たった6月28日のことである。

 それで、当時、私立中学3年だった「少年A(当時14歳)」。

 その後、少年に対する取調べが進み、彼が犯行方法や犯行の心理を妄想の中で育てあげた「バモイドオキ神」に語りかけるように日記にしたためていたことや、淳君殺害時に「異常な性的興奮」を覚えていたことなどが判明する。

「AV男優になりたい」「乱交パーティに参加願望」

 実は、少年Aが少年院仮出所後も、彼の動向を追跡取材してきた。

 04年9月30日号も定住先をめぐり「その後」を追っている。そして、06年9月28日号で、少年が松山で「ヘルス店の常連になっている!」との証言に基づき風俗嬢を直撃した。

 少年Aと思しき人物は、「神の人」という文字の入った黒い毛布のマントを身にまとって現れた。身長は170センチほど。

〈「自分を人類最初の男『アダム』と思い込んでいて、『アダムであるために毎日腹筋100回、腕立て100回しております』と言っていた。そのせいか、細身で筋肉質です」〉

 そして、男は、性に対する欲求が旺盛なようで、

〈「AV男優になりたいんです。どうしても乱交パーティに参加したいんですけど、そういう知り合いはいませんか」〉

 と相談してきたこともあったらしい。実際に風俗プレイに関してはこう証言した。

〈「その人は包茎で、自分から手を出したりしない完全なマグロです。2時間の内の大半を、彼の理想の女性であるためにはこうであるべきだという説明の時間に使います。残った時間に1回発射するときもあるし、話に熱が入ると話だけで帰ることもあった」(B子さん)〉

 直撃から約10年。突然の情報発信で、耳目を集めた酒鬼薔薇。ふたたび“暗闇の中に消えた”33歳の心に今どんな“衝動”が潜んでいるのか…。

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